◇それぞれの支援 ◇3号機に放水、大師のお守りを胸に 東京電力福島第1原発へ派遣され、放水作業に当たった川崎市消防局の緊急消防援助隊の冨岡隆総括部隊長(59)ら4人が市役所で記者会見した。放水車の近くで放射性物質に汚染されたがれきが確認されたが、大きなトラブルもなく任務を終え、冨岡隊長は「隊員たちは冷静だった」と振り返った。【川端智子】 任務は同原発3号機への放水。25日午後、隊員16人が参加し、東京消防庁が既に設置していた放水車を使い地上22メートルから水をかけた。 隊員に緊張が走ったのは、作業直前の25日午前。放水車から南へ約20メートルのがれきから、毎時約1000ミリシーベルトもの放射線量が検出されたことが東京電力から報告された。前日には電源復旧作業中だった作業員が被ばくしたばかりだった。 「放射能は線量計で計れば、安全な範囲が分かる。決して『見えない』ものではない。細心の注意を払っ