読書に関するyuta3_21のブックマーク (306)

  • 伊藤計劃『虐殺器官』と共に読むべきブックリスト - 死に舞

    すでに読了後2ヶ月くらい経つが、せっかくなのでメモっておく。 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) 伊藤 計劃 昨年、夭逝した伊藤計劃のSF小説。各界でも話題のであるから、特段私が付け加えることなどないので感想と、虐殺器官をより面白く読むため、または虐殺器官を通して、人間、言語、戦争といったものに興味を感じた人のためのブックリストでも作っておこうと思う。しかしながら、各界で話題でとなりながらも、一部論壇ではこのは全くと言っていいほど扱われていない。未だセカイ系などラノベなどのどうでもいいものを批評と称しているが、それはそれで意味のあることだが、なにゆえこのを扱わないのか。前島賢のこのセカイ系とは何か ポスト・エヴァオタク史 (ソフトバンク新書)ですこしだけ触れられているが、現代の論壇や批評においてはかなり無視されているといっていいんじゃないか。ただこの伊藤計劃の虐殺器官はラノベやセカイ

    伊藤計劃『虐殺器官』と共に読むべきブックリスト - 死に舞
  • 経済学の勉強法と読書ガイド : Like a rolling stone

    前回の財務会計の勉強法に続いて経済学勉強法について書きたいと思います。 まず、私は大学等で経済学を勉強したことがありません。大学時代は経済学のことを不遜な学問だと毛嫌いしていたので(笑) そんな私が経済学の勉強を始めたきっかけは、ゴールドマン・サックスでマクロ経済エコノミストだった弊社副社長山崎に事如く議論で論破されたことが悔しくて、というしょうもない理由です。。。 当初は何をどう勉強すればよいのか分からなかったため、学生時代は日銀の短観を読むのが趣味だったという山崎にお薦め書籍や勉強法を聞きまくり、徹底的に勉強しました。たぶん経済学関連だけで100冊近くは読みました。 そんなわけで、昔の私のように経済学の知識が全くない初心者(ついでに数式が苦手な人)にとって参考になる経済学勉強法読書ガイドが提供できるかと思います。 さて、まずは基礎としてマクロ・ミクロから始めましょう。 初めに読む

    経済学の勉強法と読書ガイド : Like a rolling stone
  • Amazon.co.jp: 現代ロシアの深層: 揺れ動く政治・経済・外交: 小田健: 本

    Amazon.co.jp: 現代ロシアの深層: 揺れ動く政治・経済・外交: 小田健: 本
  • マクニール「世界史」はスゴ本

    800ページで世界史を概観できる名著。 「シヴィライゼーション」という文明のシミュレーションゲームがある。暇つぶしのつもりで始めたのに、暇じゃない時間まで潰されてしまう危険なゲームだ。マクニール「世界史」もそう。それからどうなる?なんでそうなる?に次々と答えてくれる書は中毒性が高く、読むシヴィライゼーションといってもいい。 ゲームのように面白がれないが、ゲームのように熱中して、マクニール「世界史」の最新完訳版を読む。世界で40年以上にわたって読み続けられており、blog/twitter/tumblr でスゴいスゴいと噂には聞いていたが、たしかに素晴らしい。何が良いかっていうと、「眠くならない歴史」であるところ。 話は少しさかのぼる。流行に乗っかって教科書開いたはいいが、あれだね、睡眠導入剤として最適だね、山川世界史。パブロフのなんちゃらのように、開いた途端、急速に眠くなる。「メソポタミア

    マクニール「世界史」はスゴ本
  • 「ローマ人の物語」の種本?「ローマの歴史」

    ベストセラー「ローマ人の物語」のタネだという噂だが、それはウソ。もし当なら、塩野七生はもっと面白いを書いただろうから。 モンタネッリの「ローマの歴史」はそれくらい抜群の面白さで、文字どおりページ・ターナーやね。一方、これをネタにした類書は、水で割ったワインのように薄い。そういう意味で、書は、ムダを削ぎ落としたモルツ100%の極上のウィスキーになる。 著者はローマ在住のジャーナリスト。歴史学者の「解釈」を鵜呑みにせず、一次資料にあたるところは、"小説家"塩野七生と同じ。自分の判断を信じ、迷ったらより面白いほうに倒す。「人物」に焦点をあて、キャラ化することで人間くさい感情の動きを再現し、判断の理由を生々しく描写する。すべての歴史は(それぞれの時代にとっての)現代史なのだから、過去の行動は原因と結果によって律せられているはず。歴史とは一連のストーリー付けされた因果なのだ。その真偽はともか

    「ローマ人の物語」の種本?「ローマの歴史」
  • 「一冊もの」世界史の一押しは、娘への獄中からの手紙/ネルー『父が子に語る世界歴史』

    「一冊もの」の世界史のと言えばたくさんある。 山川の教科書に毛が生えたような奴(『山川詳説世界史研究』)は別にしても、 ・ウェルズ ・"The Outline of History :Being a Plain History of Life and Mankind"(1920)『ウェルズ世界文化史大系』 ・"A Short History of the World"(1922)『世界文化史概観』岩波新書→第3版(1965)の訳『世界史概観』岩波新書、 ・"The Work, Wealth and Happiness of Mankind"(1931)(『現代世界文明の展望』、鹿島研究出版会、1967) ・"A Short History of Nearly Everything"(2003)(ビル ブライソン『人類が知っていることすべての短い歴史』ちょっと普通にいう歴史書とは違うが、ウ

    「一冊もの」世界史の一押しは、娘への獄中からの手紙/ネルー『父が子に語る世界歴史』
  • ウェブでは「フリー」が基本であるというのは本当か  「ネット帝国主義と日本の敗北」岸博幸 - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    「ネット帝国主義と日の敗北―搾取されるカネと文化」 クリス・アンダーソンの 「フリー」(ISBN:4140814047)が大ヒット中だ。ウェブ上に働くフリーモデルのエコノミーを明らかにした。しかし「フリー」は前著「ロングテール」(ISBN:4153200042)と同様に、マーケティングのである。IT企業がウェブ上でいかに収益を上げるか、ということを分析している。フリーでも、フリーだからこそ収益を上げることができる。 「ネット帝国主義と日の敗北―搾取されるカネと文化」 岸博幸 (ISBN:434498157X)は「フリー」の裏面というべきである。タイトルは俗っぽいが中身は冷静な経済的な分析をしている。「フリー」がIT企業のためのマーケティングであって、ウェブ側の「楽観的な自由主義」を基にしているとすれば、著者は以前に大臣補佐官をしていたこともあるように、ウェブだけではなく社会全体

    ウェブでは「フリー」が基本であるというのは本当か  「ネット帝国主義と日本の敗北」岸博幸 - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
  • LRAJ2010、来る前にこれだけは読んでおきたい10冊 (roundabout journal)

    LIVE ROUNDABOUT JOURNALが2週間後に迫ってきました。今年のLRAJは例年以上にハイ・コンテクストな議論になることが予想されますので、参考文献を挙げておきます。来る人は予習をしておきましょう。 まずこの1冊 -1.『思想地図 vol.3』東浩紀+北田暁大・編, 2009, NHK出版 今回の議論は巻頭の共同討議「アーキテクチャの思考の場所」(浅田彰, 東浩紀, 磯崎新, 宇野常寛, 濱野智史, 宮台真司) と、部分的に連続するものになるはずです。何はともあれ、この共同討議の内容だけは頭に入れて来て下さい。拙稿「グーグル的建築家像をめざして」も共同討議の内容を受けるものになっていますので、まだ読んでいない人は、この機会にぜひ読んで下さい。 そしてこの4冊 -2.『空間へ―根源へと遡行する思考』磯崎新, 1997, 鹿島出版会 = プロセス・プランニング論所収 -3.『ビ

  • 鳩山首相が読むべき本5冊 : 金融日記

    鳩山首相:「勉強したい」…内田樹さんのなど28冊購入 産経ニュース 鳩山由紀夫首相は11日、東京・丸の内の書店「丸善・丸の内店」を訪れ、経済書や思想書など計28冊を自費で購入した。記者団から経済書などが多かった理由を聞かれると「資主義も新しいものが求められており、日の風土にどう生かしていくか勉強したい」と語った。 鳩山首相が購入した 47News 以下、鳩山首相が購入した28冊です。 [1]日辺境論、内田樹 [2]逝きし世の面影、渡辺京二 [3]闘うレヴィ=ストロース 、渡辺公三 [4]日国家の真髄、佐藤優 [5]情の国家論、山峯章、村上正邦、佐藤優 [6]新自由主義か 新福祉国家か、渡辺治、二宮厚美、岡田知弘、後藤道夫 [7]文化力―日の底力、川勝平太 [8]ワールド・カフェ―カフェ的会話が未来を創る、アニータ・ ブラウン、デイビッド・アイザックス、ワールド・カフェ・

    鳩山首相が読むべき本5冊 : 金融日記
  • 恐いのはデフレよりインフレだ - 『マネーの進化史』

    政府が「デフレ宣言」を出し、それに押されるように日銀がデフレ対策を取るなど、デフレが悪の元凶のように思われている。しかし日のデフレは1~2%程度のゆるやかなもので、デフレスパイラルに陥る心配はない。90年代以降、世界的に起こっているdisinflationの最大の原因は新興国の世界市場への参入による相対価格の変化であり、これは先進国の購買力を増す。歴史的にも、デフレと不況に必然的な関係ない。 他方、インフレ(特にハイパーインフレ)で経済が破綻した例は数え切れない。これは貨幣が「人々がその価値を信じているがゆえに価値がある」という同語反復的な存在であることによる。人々が貨幣の価値を疑った瞬間にその価値は失われ、その信用を取り戻すことはできないのだ。特に近代以降は、中央銀行が貨幣を発行するようになったため、その価値は国家の権威と結びつき、インフレによって国家が崩壊することも珍しくない。 最初

    恐いのはデフレよりインフレだ - 『マネーの進化史』
  • 本でました。 - 社会学者の研究メモ

    いちおうお知らせ。一生に一度は出してみたかった世界思想社の白いヤツシリーズ。 親密性の社会学―縮小する家族のゆくえ (SEKAISHISO SEMINAR) 作者: 筒井淳也出版社/メーカー: 世界思想社発売日: 2008/01メディア: 単行 クリック: 60回この商品を含むブログ (24件) を見る 10秒で分かる要点。 親密な関係には独自の効率性があり、それゆえにそこから得られる満足は市場や政府に代替されにくい。(「民でできることは民へ!」と言われてもできないものがある。しかも官にもできない。) あ〜、あしたの報告の分析が全然できない...。そもそも一週間前に自分が書いたプログラムの意味が分からない。自分で決めた制度に怒るどっかの大学の学長の気持ちが分からんでもない(違うか)。

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  • ODN:サービス終了のお知らせ

    ご訪問いただいたお客様へのお知らせ アクセスいただいたWebサービスは提供を終了いたしました。 長年にわたり、多くの皆様にご利用いただきましたことを心よりお礼申し上げます。 ODNトップページへ

  • この10年の本ベスト10 : 池田信夫 blog

    2009年12月13日01:28 カテゴリ この10年のベスト10 雑誌には「今年のベスト10」が載る季節になったが、ここでは範囲を広げて2000~09年の10年間のベスト10を選んでみた。私の週刊ダイヤモンドの書評も、まる10年になった。来春には「経済書のブックガイド」を出す予定。原書を除いてリストアップすると、クリステンセン『イノベーションのジレンマ』 コルナイ『コルナイ・ヤーノシュ自伝』 ネグリ&ハート『帝国』 グライフ『比較歴史制度分析』 タレブ『ブラック・スワン』 アカロフ&シラー『アニマルスピリット』 デリダ『マルクスの亡霊たち』 中山信弘『著作権法』 レッシグ『コモンズ』 アンダーソン『ロングテール』1は今や古典になったが、これを日で世に出したのは私の書評だった、と訳者に感謝された。2は社会主義という壮大な悲劇を経済学者が分析した感動的な。3も9・11以後の状況を語る

    この10年の本ベスト10 : 池田信夫 blog
  • この数ヶ月間で面白かったちょっと専門的な金融・経済関連の本5冊 : 金融日記

    この数ヶ月間に読んだの中でかなりためになったを紹介したいと思います。 金融・経済のやや専門的な一般書です。 1.なぜ世界は不況に陥ったのか 集中講義・金融危機と経済学、池尾和人、池田信夫 2007年のサブプライムバブルの崩壊からはじまった一連の世界同時金融危機の包括的な事実関係の整理と分析のです。 それぞれのクライシスの経済学的な解釈が詳細に述べられています。 また日の失われた20年に対する分析や素朴なケインズ政策に対する批判も分かりやすいです。 →以前の書評 2.なぜグローバリゼーションで豊かになれないのか―企業と家計に、いま必要な金融力、北野一 どうも証券会社のエコノミストやストラトジストが書くというのはあまりいい印象がなかったのですが、このはなかなか面白いです。 グローバルな投資家による(広義の)裁定取引によって、相対的に経済成長率の低い日が苦境におちいっている様子がよ

    この数ヶ月間で面白かったちょっと専門的な金融・経済関連の本5冊 : 金融日記
  • 経済学の良い教科書

    経済学を専攻するすべての学部大学生・大学院生へ あくまで主観的に選択されていることに留意すること (なお、このページの情報は2000年現在です → 理由はひとりごとへ)

  • 世界を丸ごと理解するために「科学哲学の冒険」

    「おまえは科学リテラシーが足りない」なんて言われると、グゥの音もでない。 理系をハナにかけてる輩からふっかけられると、いつもこうだ。でも科学ってなんなの?極論すれば、科学って宗教の一種でしょ?誰も見たこと/聞いたこと/観測すらできないことを、信じる・信じないの話じゃないの?ホラ、高度に発達した科学は魔法と変わらないなんて言うし――そんな独善に陥っていたわたしに、良いお灸になった。 もちろん原子は肉眼で見えないが、たしかに実在している。そしてその原子の当の姿について、人類は知識を深めていっている――これは"常識"の範疇なんだろうが、この常識的な考え方をただ信じるだけでなくて、議論を通して正当化しようとする――これが、書のテーマ「科学哲学」だ。 …なのだが、どうも著者が主張したい「科学的実在論」の形勢は不利だ。科学は確かに知識を深め、役に立っているのだが、哲学の凶器「相対主義」のバッシング

    世界を丸ごと理解するために「科学哲学の冒険」
  • マックス・ウェーバーのニヒリズム : 池田信夫 blog

    2024年03月09日22:21 カテゴリ マックス・ウェーバーのニヒリズム 日人はニーチェが好きだ。彼はヨーロッパ(特にドイツ)では無神論者としてきらわれているが、日では『超訳 ニーチェの言葉』などという偽書が100万部以上も売れた。その中身は「初めの一歩は自分への尊敬から」とか「いつも機嫌よく生きるコツ」といったハウツーものだ。天然ニヒリストの日人にとっては、神が死んだかどうかなんてどうでもいいのだろう。 他方で日には、大塚久雄以来の「ウェーバー学」の伝統がある。これは講座派マルクス主義の変種で、『プロテスタンティズムの倫理と資主義の精神』を金科玉条として「日人の精神的自立」を説くもので、膨大な文献学の蓄積がある。 こうした近代化論的なウェーバーの読み方は日特有のもので、歴史学では『プロ倫』は否定されている。『世界宗教の経済倫理』などの宗教社会学も、ドイツ語訳の2次文献

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  • みやきち日記

  • 『紫色のクオリア』 うえお久光著 アルフレット・ベスターへのオマージュ - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために

    評価:★★★★4つ (僕的主観:★★★☆3つ半) うん、傑作だ。これが、通常のライトノベル的に、読み捨てられて、来年いは絶版になって手に入りにくくなってしまうかと思うと・・・・残念だ。非常に素晴らしい作品。それにしても、ライトノベルって領域というかブランドというカテゴリーってまさに、よく出来た!って思うよ。こういうカテゴリーがなければ、こういう作品は出てきにくかったろう。 この作品を語るべきポイントは、下記に書いたの後半の『1/1,000,000,000のキス』のスピード感になるんだろうけれども、第一章の『毬井についてのエトセトラ』の、世界とのズレを・・・・この世界とは異質なものがあることに気づいていく、じぁーっとした恐怖感、気味悪さは、最高だなぁ。こんな感覚、がんばってフィリップ・K・ディツクを読んだ時以来だ・・・。これをほとんど、労力をかけず読めるのだから、この平易さ大したもんだなぁ・

    『紫色のクオリア』 うえお久光著 アルフレット・ベスターへのオマージュ - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために
  • 「越境」コーマック・マッカーシー | 族長の初夏

    これはものすごい。圧倒されました。メキシコの荒野をひとりで放浪する少年の体験を、まるで自分自身の体験と錯覚しそうなほど、リアルというか実感のともなった孤独感がもうなにこのすごいのわけわからない。いつも思うんですが、古今の高名な小説家たちはどうしてただの文章で、文章だけでこんなとてつもない芸当ができるんだろう。まるで魔法だ。高度に練達した文章技術は魔法と区別がつかない。 あらすじはシンプルで、牧童の少年ビリーがアメリカからメキシコへ旅をしていろいろなものを見たりいろいろな人に出会ったりいろいろな揉め事を起こしたり、という話です。「ザ・ロード」や「血と暴力の国」同様、どことなく神話的な趣のあるロードノベルという感じ。 作中のサブエピソードの中で特に印象的なのは、「崩れそうな教会に住んで神に議論を挑む男」、「眼球を吸いだされて盲目になった元革命軍兵士」、「山の上に墜落した二機の飛行機を運ぶジプシ