“I think we’ll be ok here, Leon.” 「これで安心よ、レオン」 (『レオン』) 最終巻を読了。文句なしの傑作。相田裕の才能に感服。 当初、銃を持った少女がフラテッロとペアを組んで戦うという、ある意味で「オタク」にとってご都合主義的設定の作品が、これほどまでの傑作になるとは誰が予想しただろうか。 (以下、ネタバレあり) 前巻でクライマックスを迎えた「福祉公社vs五共和国派」の戦いは、双方に甚大な被害を残しながらも終結に向かう。戦死したヘンリエッタ×ジョゼ組、そしてトリエラ×ヒルシャー組。彼女達は寄り添うように亡くなっていて使命を真っ当したかのように見える。 そして、背後に暗躍する政治の力学は、テロリストの撲滅の流れから、公社の存続を認めない方向に一気に働き始める。そこに立ちはだかるのは、生き残ったリコでもペトルーシュカでもない。植物を育てることが好きで、読書が好