著:木村 秋則 「奇跡のリンゴ」として有名になった大ベストセラー、『リンゴが教えてくれたこと』の続編である。 無農薬・無肥料のリンゴ栽培の挑戦。苦労と失敗を重ね、地元の強い風当たりと批判を受けた。役場の農業委員をはじめ人々は、さんざん著者を罵倒してゆく。金策に苦労し、借金は多重債務化。一時は29社のサラ金業者から金を借りていたそうだ。農協の天災融資制度で借りたお金の返済に関して理不尽な理由とやり方で土地を差し押さえられ、競売ではなく税務上不利な任意売却の形で土地の一部を売却させられる。 しかし、リンゴは実り始める。最初のころは小さかった実も、だんだん立派になってゆく。無肥料・無農薬を信じてもらえずまったく売れなかった小さくて形の悪いリンゴも、NHKの「しのびよる環境ホルモン汚染」という番組で取り上げられたことをきっかけに、家の電話が鳴りやまない状態になって売れてゆく。 苦労してつかんだノウ