彼女はいつも遠まわしにツイッターに書く。 「はあ、またゲームばかり」 ウイニングイレブンをプレイしながら合間に携帯でツイッターを覗いた僕の手は止まった。またこれか。 彼女は言いたいことを直接言わない。なぜか遠まわしにツイッターを経由して言うのだ。 ゲームばかりで私に構ってくれない、どうして?そう言いたいのだろう。けれども、直接は言ってこない。 「いつも返事が遅いのは私のことなんてどうでもいいから?」 そんな言葉が彼女のツイッターに投稿される。 こういった発言の一番卑怯なところは、どうにも返答しようがないという点だ。 「返事が遅くてごめんね。やっぱ会議中とか携帯見れないからね」 と返答すれば済む話だが、それも変な話なのだ。彼女のツイッターの発言に返信したり、あるいは直接返答をしてはいけないのだ。 この種の彼女の発言は、あくまで僕が見ていない、見れていない、という前提で成り立っているのだ。見て