千葉県松戸市の路上で9月半ば、紀州犬に通行人ら3人がかまれ、腕などに軽いケガを負った。駆けつけた警察官3人が合わせて拳銃13発を発砲して、犬を射殺した。この警察の対応をめぐって、警察署には賛否の意見や問い合わせが殺到しているという。 報道によると、犬は体長1メートル20センチ、体重21キロほどの紀州犬のオス。飼い主の家から逃げていたとみられる。 警察は「現時点では、拳銃の使用は適正かつ妥当だったと考えている」と説明しているが、電話などで寄せられた意見の9割は「13発も打たなくてもいいのに」「通行人に当たったらどうする」「素手で何とかできなかったのか」と批判的な意見で、「良くやった」「飼い主に責任がある」といった肯定的な意見は1割程度だったという。 警察の対応に問題はなかったのだろうか。動物の法律問題にくわしい鈴木智洋弁護士に聞いた。 ●警察官の発砲は「正当な公務」 「警察官が犬を射殺した行