「若者の○○離れ」という言い方は非生産的だからすぐに辞めた方が良い。こういう言葉使いをしていて得られる効用は、斜陽産業が儲からないことを他人のせいにして、心情的に癒されるというくらいのものである。誰の腹も膨れない。 そもそも若者は離れていない そもそもこの言葉使いをする人間は、超近視眼的な発想に囚われていることに気づくべきだ。例えば「若者の車離れ」などと言っても、自動車なんてものが一般的に普及したのはせいぜい数十年の歴史しかないのだから、よく考えれば若者はずっと車離れだった。むしろちょっと前の一時代が「若者の車近づき」だったのだ。 若者の側からも、「俺らは一回も○○に近づいたことなんてないぜ」という反論がすぐに出てくる。最初っから近づいてもいないものからは、離れることもできない。ある一世代の価値観を自明と看做すから、こんな変なことになってしまう。 「若者の○○離れ」が使えるケース 「若者の