就活で学生たちの前に立ちはだかる壁はいろいろ。「学歴」もその一つだが、企業は「学生がチャレンジしてくれない」と嘆いている。(編集部 大波綾 写真 今村拓馬) 身も蓋もない話から始めよう。 孫引きになるが、人材コンサルタントの常見陽平さんが書いた『くたばれ!就職氷河期 就活格差を乗り越えろ』には、人事支援サイトを運営するHRプロ社が発表した「HR戦略資料2010」からの引用がある。 日本の主要上場企業、未上場企業の採用担当者388人に行った調査で、あらかじめ採用したい「ターゲット大学を設定している」と答えたのが全体の33%。そのうち、「何校をターゲットにしているのか」という設問には、「20校以下に絞っている」企業が82%を占めた。 常見さんは言う。 「地域性や技術職が多いかどうかなど、企業によってターゲット校は違いますが、いわゆる『上位校』を数えると約20校になります」 ■「セミナ