来春に出版を予定している新著『問いをデザインする(仮)』(学芸出版社・塩瀬隆之先生と共著)の執筆に向けて、不定期で研究会を実施しながら、考察を深めています。良い問いを設定することは、ワークショップのデザインにおいて中心的な作業ですから、そこにシンプルに斬り込んだつもりだったのですが、これが思った以上に複雑な要素が絡みあっており、体系化しがいのあるテーマだと感じています。 研究会では、問いを長期的な「問題解決の過程」に位置づけて「マクロ(巨視的)」に捉えたり、他方で問いが「人間の思考や感情」に与える影響を紐解きながら「ミクロ(微視的)」に考察を加えたり、さまざまな視点で「良い問いとは何か?」「良い問いをデザインするにはどうすればいいのか?」ということについて検討しています。 これまでにいくつか見えてきている論点のうちのひとつは、”良い問い”を考えるために、問いの目的と評価基準が必要であるこ