虎屋 赤坂ギャラリーを訪ねて 著者: 考える人編集部 ようかんって、そもそも羊肉の汁物だったというのは本当? そんな疑問に答えてくれるのが虎屋の菓子資料室、虎屋文庫だ。日々、和菓子の研究をするこの虎屋の一部署が、『ようかん』という本を出し、同時に展示も開催(現在は終了)。一冊の本ができるほどに、ようかんは奥が深いものなのだ――興味津々、赤坂店内にある虎屋 赤坂ギャラリーへ。案内してくださったのは虎屋文庫の所加奈代さんだ。 ――「虎屋文庫」とは、どういうところですか? 1973年に創設された、株式会社虎屋の菓子資料室で、現在は7名のスタッフが在籍しています。史料の収集・保管を行っており、大きく分けて、歴代の店主や経営に関わる文書や古器物といった虎屋に関する史料と、和菓子全般についての史料の2種類を対象としています。一般に開放し閲覧いただく図書館のような機能はないのですが、史料に基づいた調査・