ヘアピンのように髪の毛に装着し、振動と光によって音の特徴をユーザーに伝える新しいデバイス「Ontenna」の開発者である富士通の本多達也氏は、「夢を実現させるためには、周りの“共感”を生み出すことが大切」という。多くの人々を巻き込み、動かすための「共感」を生み出すヒントを紹介する連載の第1回は、「熱量を共有する」ことの重要性について。 リズムと音を感じる新体験 2017年11月中旬の夕暮れ時、東京・渋谷の駅前に集まる大勢の人。よく見ると、頭にはアクセサリー型の装置が取り付けられています。人々の視線の先には、プロのタップダンサー。ダンスが始まると、タップ音のリズムに合わせてリアルタイムにその装置が振動・発光し始めます。 この装置は、音を体で感じることができる「Ontenna(オンテナ)」です。NPO法人ピープルデザイン研究所主催、渋谷区他共催の「超福祉展」で、タップダンスとOntennaのコ