社会人としての優秀さを、学生の段階で高める経験を探る 本件は「どのような経験が学生の成長を促すか」をテーマに、TKGで塾講師のアルバイトを行う学生たちを対象にして2年にわたり調査したものです。調査を行う背景には、経営学の領域で、「優秀」とされる社会人に共通するファクターとして注目されてきたもの、具体的には、自発的に動くプロアクティブ行動をはじめ、経験で学んだことを次の経験に活かす経験学習、不利な状況や困難に対応するレジリエンスなどの中に、学生の段階でも身につけ伸ばすことができるものが多く含まれているのではないかという思いがありました。同時に、そうしたファクターを醸成するには、フィードバック環境や、意見を言っても受容されるなど心理的安全性が重要とされていますが、その因果関係を読み解くことも調査の狙いです。 塾講師に着目したのは、個人が背負う責任の重さであったり、その場で形成される濃密な人間関