今年4月、新潟県長岡市に市役所を核とした複合施設「アオーレ長岡」がオープンした。「全国初!『アリーナ』、『ナカドマ』、『市役所』が一体となった市民交流の拠点 シティホールプラザ」をうたい文句に、JR長岡駅前に建設されたこの施設は、従来の市役所のイメージを大きく変えることとなった。自治体のハコモノ建設には逆風が吹きがちな昨今であるが、アオーレ長岡はこれからの公共施設のあり方に一石を投じたといえる。 アオーレとは、長岡の言葉で「会おうよ」という意味。最大5000人収容の「多目的アリーナ」、屋根つきの市民交流広場である「ナカドマ(中土間)」、そして「市役所」が一体となっており、「シティホール」という言葉がよく似合う。三棟の建物を大屋根で覆ってナカドマの空間を確保。地元産の杉の間伐材を壁や天井に張り巡らせている。さらに特徴的なのが、ナカドマに面した1階に議場が設けられたことだ。もちろん傍聴席もあ