2005年に講談社から発行され、あっという間に累計100万部のベストセラーとなった『生協の白石さん』をご存じだろうか。 学生が生協へ投書した「ひとことカード」に優しさとウィットに富んだ「回答」を書き続けた白石さんが、18年ぶりに「あの頃の大学生」と「今の大学生」から寄せられたお悩みに回答する新作『帰ってきた生協の白石さん』を上梓する。 白石さん目線で、この18年間で若者たち、そして「かつての若者たち」はどう変わったのか。前編記事『「生協の白石さん」が、最近の大学生の「お悩み」を聞くときに考えること』に引き続き、独占インタビューの形でお話を伺った。 白石さん自身に起こった大変化 ――白石さんご自身の環境は、この18年間で大きく変わりましたか? 白石昌則(以下、白石さん) 2年ほど前より大学生協の現場を離れ「日本生活協同組合連合会」に転職しました。新卒以来27年ほど、さまざまな大学生協を中心に