鬱病の患者に「頑張って」という励ましは禁句だといわれる。どんな言葉をかければいいのか? 患者やその家族が実際に周囲の人からかけてもらい、心の支えになった言葉をまとめた小冊子が反響を呼んでいる。 小冊子は、製薬企業のグラクソ・スミスクラインが昨夏募集した「うつ病の私や家族を支えてくれた“ことばの贈りもの”」の応募315作品のうち20作品を掲載。選定は精神科医らで組織する「うつ病の予防・治療日本委員会」と、支援グループ「NPO法人うつ・気分障害協会」。1月末から無料配布を始めたところ、個人や企業、教育機関などから約5600件(2月16日現在)に上る申し込みがあった。 内容の一部は-。 「急がなくてもいいんだよ。ゆっくり一緒に治していこう。頑張らなくてもいいんだよ」。北海道の30歳男性は、妻からもらったひと言で大きな安心感を得たという。 「休みなさい 来られるようになったら1時間ずつでいい 出て