三越伊勢丹ホールディングスの大西洋・社長が、明日3月31日を最後に社長職から離れる。これに疑問を呈するのが前ルミネ会長の花崎淑夫氏だ。花崎氏いわく、「表向きは“辞任”となっているが、実質的には“解任”だ。だが、どれも社長を辞めさせる理由にはあたらない。このご時世でプレッシャーのない現場はないし、トップを支えてコミュニケーションや経営施策の執行を行うのは他の取締役や執行役員たちの役目でもある。日本の流通業、中でも人々の心を感動させるべき百貨店として、恥ずべきものだ。三越伊勢丹に真意を問いたい」――。 こう公言するには、理由がある。労務問題のプロフェッショナルであることと、自らの三越伊勢丹HDとの関係性によるものだ。花崎氏はJR東日本で常務を務めた後、2001年に子会社のルミネの社長に就き、ショップスタッフの地位向上やブランド・企業の在り方について問題を提起し、改善を促し続けてきたことはよく知