東京都江東区で昨年11月、マンション9階の1室が全焼し、住人の大塚達子(みちこ)さん=当時(76)=が死亡した火災で、警視庁捜査1課は18日、殺人などの疑いで、大塚さんの40代の息子へのストーカー事件で逮捕された無職、浅山克己(かつみ)(46)と妻の会社員、小夕里(さゆり)(42)の両容疑者を再逮捕した。克己容疑者は平成22年に山形市で夫婦が死亡した火災への関与も認めているといい、捜査当局で裏付けを進める。 捜査関係者によると、両容疑者は昨年、名古屋市内で約3カ月間、大塚さんの息子と同居。その後、別居したが「住居やカネの面倒をみてきたので会わせろ」などと言いがかりをつけてつけ回したりしていたとして、今月5日にストーカー規制法違反などの疑いで逮捕されていた。 同課によると、2人は大塚さん殺害の容疑などを認めており、克己容疑者は「大塚さんの息子に会わせてもらえず、恨んでいた」と供述している。