西谷修-Global Studies Laboratory 時事的なコメント、関連企画のお知らせ、その他西谷の仕事に関連する公開用ノートなどを、雑誌のコラム感覚(?)で公表しています。 もちろん憲法の改廃というのは一大事だが、それと連動・並行して問われているTPP、原発再稼働、沖縄はみんなひとつながりだ。 今日は芝公園で「TPP参加を止める!5・25大集会」というのがあったが(写真左は歯切れよい演説で盛り上げる金子勝氏、右はパレード先導に駆けつけたトラクター)、6月2日には同じ場所で「6.2 NO NUKES DAY」の集まりとパレードがある。 TPP批判はすでに民主党時代から行われている(まさに3.11の直前に宇沢弘文氏を世話人に「TPPを考える国民会議」が旗揚げした――『世界』2011年4月号参照)。今の自民党政権に関しては、まず先回総選挙の明確な公約違反であり、安部政権は「聖域を守る
26日、旧日本軍の慰安婦問題などをめぐる一連の発言について公表した「私の認識と見解」全文 ○私の拠(よ)って立つ理念と価値観について まず、私の政治家としての基本的な理念、そして一人の人間としての価値観について、お話ししたいと思います。 いわゆる「慰安婦」問題に関する私の発言をめぐってなされた一連の報道において、発言の一部が文脈から切り離され、断片のみが伝えられることによって、本来の私の理念や価値観とは正反対の人物像・政治家像が流布してしまっていることが、この上なく残念です。 私は、21世紀の人類が到達した普遍的価値、すなわち、基本的人権、自由と平等、民主主義の理念を最も重視しています。また、憲法の本質は、恣意(しい)に流れがちな国家権力を拘束する法の支配によって、国民の自由と権利を保障することに眼目があると考えており、極めてオーソドックスな立憲主義の立場を採る者です。 大阪府知事及び大阪
ありえない比喩による論理のすり替え、相手に考える間を与えないテクニック…。『最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術』という本に書かれている駆け引きの実践例だ▼日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長が十年前に書いたこの本を読むと、弁護士として磨いた交渉術を今も活用していることが分かる。古書店では元値の倍以上の値がつく人気だ▼自分の発言のおかしさや矛盾に気付いた時は「無益で感情的な論争」をわざと吹っ掛けるとあった。その場を荒らして決めぜりふ。「こんな無益な議論はもうやめましょうよ。こんなことやってても先に進みませんから」▼橋下さんはきのう出演したテレビ番組で、在日米軍に風俗業の活用を求めた発言について、米軍と米国民に謝罪、発言を撤回する意向を示した。発言撤回に言及したのは初めてだ▼言い負かせば勝ち、という価値観も国内外からの批判に揺らいだとみえる。「(従軍慰安婦が)必要だったのは誰だって分かる
メディア自体が安倍政権の歴史修正主義の軍門に降っている有様ですので、安倍自民党の初歩的なレトリックを追及すらできていませんが、事実はタイトルどおりです。 1993年8月の河野談話までに日本政府がどれほど真剣に資料を探したかというと疑問の余地もあるでしょうが、官僚的に熱心ではないが意図的に資料の取捨選択することはなかったでしょうから、「強制連行を直接示す」文書資料というハードルの高いものは実際に見つからなかったのでしょう。 しかし、河野談話直後にオランダ政府からインドネシアにおける日本軍による慰安婦強制連行・売春強要の文書資料が提供されています。 オランダ政府は1993年に「日本占領下オランダ領東インドにおけるオランダ人女性に対する強制売春に関するオランダ政府所蔵文書調査報告」を出しています。 http://www.awf.or.jp/1/netherlands.html その後1999年度
「この間、ゴスロリ(ゴシックロリータ)のルーツは十二ひとえにあると聞きました」*1という与太を飛ばしていた時、サブカルチャー愛好者として正直にいえば、このような政治家に近づかれても困るだけと思った。しかし、その程度の与太は、まだカルチャー内の話題にとどまっていただけ平和だったのだ。 稲田行革相、慰安婦「戦時中は合法」 :日本経済新聞 稲田朋美行政改革相は24日の閣議後の記者会見で、旧日本軍の従軍慰安婦に関して「慰安婦制度自体が悲しいことだが、戦時中は合法であったのもまた事実だ」と語った。同時に「今であろうと戦時中であろうと女性に対する重大な人権侵害であることに変わりはない」と述べた。 先日に橋下徹大阪市長の慰安婦制度擁護発言を批判した時は、過去の産経新聞紙上の発言と整合性が取れているのかと首をかしげた*2。しかし内実を見ると、当時の視点では悪くなかったという橋下主張と、稲田主張の認識は同根
「Yes, we remember the facts.」とはもちろん、日本の歴史修正主義者による従軍慰安婦問題否認のための海外向けプロパガンダ広告のことで、2012年11月4日にアメリカ ニュージャージー州の地元紙に掲載されました。 内容は、“慰安婦は将軍よりも高給だった”と言ったデマでまともに評価する価値もないものですが*1、これに賛同した国会議員らには注目すべきです。 民主党 The Democratic Party of Japan 福島伸享(Nobuyuki Fukushima)、花咲宏基(Hiroki Hanasaki)、金子洋一(Yoichi Kaneko)、松原仁(Jin Matsubara)、三浦昇(Noboru Miura)、向山好一(Koichi Mukoyama)、長尾敬(Takashi Nagao)、柴橋正直(Masanao Shibahashi)、田村謙治(Ke
『友だち守る団』のブログで、下記のとおり解散が告知されました。 http://tomodachimamoru.iku4.com/ 友だち守る団は、本日ここに解散をします! 友だち守る団は、在特会らによる鶴橋でのヘイトクライムと呼ばれるべき街宣やデモに抗するため本年2月に結成されました。 そして、そのカウンター行動は、いま予想を超える多くの人々の協力や賛同を得て、在特会らのヘイト街宣や差別デモに抗議の声をあげることができました。 また、当初は鶴橋だけのつもりでしたが、大阪の難波や梅田、京都などでもカウンター行動をするようになり、ヘイトスピーチに反対する声で彼らを圧倒することができました。 しかし、いま一方で、わたしたち友だち守る団の存在や呼びかけを行うことが在特会らに抗議する行動の枷になってはいないかという憂慮も生まれてきました。 というのも、友だち守る団が活動を始めてから現在まで、大阪府警
「ニュージーライフ」はちょっと変わった名前「のある暮らし」に名称を変更しました。 日本に帰ってきて、ニュージーランドに住んでいない自分にとって「ニュージーライフ」という名前は違和感しかなく、再開をするこのタイミングで名前を変えてます。 ▶︎ ブログの名前を変えました。その理由と意味 | のある暮らし この記事は2013年4月26日に投稿されたものを加筆・訂正したものです。 以前、日刊ニュージーランドライフでニュージーランド 同性婚を認める法案が可決というニュースをお知らせしました。 その法案を通す国会の席で同性婚賛成派のMaurice Williamsonが行ったスピーチが、なんて言うんでしょう、ニュージーランドらしさ全開、ニュージーランド人の良さを3倍濃縮還元したみたいに良いスピーチだったので、皆さんにもシェアしたいと思います。 この法案で可決されたこと 動画を観てもらう前に予備知識みた
秦氏の以下の記述は、典型的な慰安婦問題否認論ですが。 次に戦中のソウルの新聞に「慰安婦至急大募集。月収300円以上、本人来談」のような業者の募集広告が、いくつも発見されている事実を指摘したい。日本兵の月給が10円前後の当時、この高給なら応募者は少なくなかったろうから強制連行する必要はなかった。 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130523/stt13052303220000-n2.htm この記述が馬鹿げていることは、1930年代当時の10〜20代の女性の識字率を考えてみればわかります。1930年の識字率調査で、女性の識字率(ハングル又はカナ)は10%程度に過ぎません*1。 新聞に「慰安婦至急大募集。月収300円以上、本人来談」などと広告を出したところで、それを読める女性はほとんどいませんでした。そもそも新聞を読む世帯すら限られており、1940
安倍政権が成長戦略に盛り込むエネルギー政策の原案が25日判明した。原子力規制委員会が安全と認めた原発は「再稼働を進める」と明記し、立地自治体などの理解を得るため「政府一丸となって最大限取り組む」との姿勢を強調した。早期再稼働を求める経済界や立地自治体などに配慮したとみられる。 政府は6月14日までに成長戦略をまとめ、閣議決定する方針。自民党も参院選の公約に原発再稼働方針を盛り込む見通しで、政府、与党が足並みをそろえて原発を活用する姿勢を明確にする形となる。 安倍首相はこれまで国会答弁などで、規制委が安全性を確認した原発を再稼働する考えを示してきた。
「私たちのような人を二度と出さないように」と訴える金 福童さん(右)と吉 元玉さん。=25日、大阪天満橋 写真:田中龍作= 「橋下市長のパフォーマンスに利用されたくない」として面談をキャンセルした元慰安婦の韓国人女性が、きょう、大阪市内で証言集会を開いた。 2人のハルモニ(お婆さん)は満場の中拍手で迎えられた。2人とも韓国伝統のチマ・チョゴリを現代風にアレンジした服装で登場した。 始めにマイクを握ったのは金福童(キム ボクトン・88歳)さん。金さんの次に吉元玉(キル ウォノク・86歳)さんが話した。金さんは自らの体験を詳細に、吉さんは自らの体験には触れずひたすら平和、世界に遍在する戦時性暴力に対する解決を訴えた。 金福童さんは、連行された時の様子を鮮明に覚えていた。日本の徴用に行かなければ、日本に反逆したと全財産を没収され追放される状況下だったという。 「満14歳の時、軍需工場に行くと言っ
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