8月15日が近付くにつれて、安倍首相および閣僚の靖国参拝が政治的争点となりつつある。安倍首相が参拝すれば、中国・韓国政府からの強い反発が生じるであろうことを日本の各メディアは指摘している。 もちろん韓国政府からの反発は起こるであろうが、こうした議論の際に抑えておかなければならないのは、今の韓日の体制の基本的な性格である。先日、新しいブログを開設したZED氏が、旧ブログで指摘していたように、朴槿恵政権と安倍政権の「2013年体制」は、両国間の「和解」と「協調」を進めつつ、アメリカへの忠誠競争で競い合うという旧来の日韓関係をバージョンアップさせたものとなるはずである。 メディア上でよく見られる構図は、安倍政権の「日米同盟」路線に対し、日韓の「和解」と「東アジア共同体」が対置される、というものである。しかし、安倍政権の路線は、外交路線としては、民主党の路線の連続線上で説明できると思う。米国を抜き