世界のマグロ漁船の総数は2万隻。そのうちの1500隻は便宜置籍船である。また、船籍不明船も1500隻程度である。 便宜置籍船は船舶の形式的登録国であり、FOC(Flag of Convenience)と書き表される。台湾、日本、スペインなど先進国のマグロ漁船はマグロ資源保護のための国際規制を受けずに操業できるように、海洋管理能力がなく、しかも国際協定にも非加盟の国にマグロ漁船を登録する。登録される国はパナマ、ホンジュラス、ベリーズ、カンボジア、それに海のないボリビア、モンゴルなどである。 日本・台湾の超低温冷凍運搬船が、便宜置隻船からマグロを安く買い集め、最終的には清水の超低温冷凍倉庫に運ぶ。その結果として、日本ではいつでも安い冷凍マグロが売られているのである。 ------------------------------------------------ マグロ漁船を便宜置籍船国に登録
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