(左から)アウシュビッツ強制収容所所長リヒャルト・ベーア、「死の天使」ことヨーゼフ・メンゲレ医師、ナチス親衛隊将校のルドルフ・フェルディナント・ヘス。収容所の外で1944年撮影Photo: USHMM/Wikicommons 2021年上半期に大きな反響があった記事をご紹介します(2021年6月22日配信)。 ―――――― 【画像】ナチスに「四足歩行の犬」にされたユダヤ人少年 “死の天使”の人体実験だったのか アウシュビッツで人体実験を行う「死の天使」として恐れられたヨーゼフ・メンゲレ医師に、犬になることを強要された少年がいたという記録が残っている。四つん這いで走り、吠え、ユダヤ人を嚙みちぎるよう調教された少年の壮絶な人生を、本人の証言とともに振り返る。 17年前に発見された衝撃の証言録「メンゲレの犬」──これはイスラエルにあるホロコーストとユダヤ人の抵抗の歴史博物館「ゲットー・ファイター