韓国海軍の駆逐艦が海上自衛隊のP-1哨戒機に火器管制レーダーを照射した問題で、韓国国防部は自衛隊の公表した動画に対する「反論ビデオ」を公開した。防衛ジャーナリストの芦川淳氏は「こんな『恥の上塗り』をするのは、文在寅政権が北朝鮮による国連制裁違反を恒常的にアシストしているからではないか」と指摘する――。 ■韓国側の立場をさらに悪くする内容 2018年12月20日に起きた海上自衛隊哨戒機に対する韓国軍艦艇からの火器管制レーダー照射事案について、韓国軍当局は1月4日、昨年末に防衛省が公開した映像への反論にあたる動画を公開した。当初からつじつまの合わない説明を続けてきた韓国軍当局は、今回の反論動画でさらに恥の上塗りを重ねたように思える。 韓国側の反論動画の趣旨は以下の通りである。まずは「海上自衛隊のP-1哨戒機は、人道的救難任務にあたる韓国艦艇に対し、不用意な威嚇ともとれる低空飛行を行った」とし、