彷徨えるユダヤ人(さまよえるユダヤ人、英:Wandering Jew)とは、ヨーロッパの伝説に語られる永遠に呪われた放浪者。アハスエルスという名前も残っている。中世末期に広まった伝説によれば、十字架を担って刑場におもむくキリストがアハスエルスなる靴屋の家の前で休息を求めたとき、アハスエルスはこれを拒絶し、「早く歩け」と催促した。そのときキリストは「汝、我の来たるを待て」と答えて立ち去った。それ以後アハスエルスは故郷と安息とを失い、永遠に死ねない体で最後の審判の日まで地上を彷徨う運命を負わされたという。 伝説によれば彼はイエスの死後、世界各地に出現しているという。日本にも来ており、長崎でフランシスコ・ザビエルとも会ったといわれる。 世界でも多くの芸術家がこの「彷徨えるユダヤ人」というテーマに挑戦しており、シャミッソー、アポリネール、ワーグナー、ギュスターヴ・ドレを始め、日本では芥川龍之介もこ