現状からの脱却を目指す米国のIT教育 CIOたちの“不満”を受け、ビジネス系へとカリキュラムをシフトさせる大学 関連トップページ:IT組織/ITスタッフ “IT教育改革”の必要性が叫ばれているのは、何も日本に限ったことではない。これまで世界のIT産業をリードしてきた米国においても、ここにきて大学教育のあり方に疑問符が投げかけられているのだ。具体的には、ほかならぬCIOたちが、将来の企業ITを担うにふさわしい人材を教育機関が輩出していないことに不満を募らせ始めているのである。これに対して大学側も、“コンピュータ技師”にとどまらない、より総合的なスキルを身につけた人材を育て上げるべく、教育カリキュラムの見直しに着手している。本稿では、そんな米国におけるIT教育の現状と課題を明らかにする。 トッド・ダッツ ● text by Todd Datz ビジネスを知らないITスタッフ 米国スコッツのCI