ロシアの有力日刊紙、コメルサントによると、モスクワ郊外で5日深夜に行われたテクノ音楽のイベントで、強いレーザー光線を浴びた30人以上が目の異常を訴え、失明する恐れが出ている。同じイベントに参加した16〜30歳の若者らが網膜にやけどを負う共通の症状を呈しており、一部は80%もの視力を失って回復は困難だという。 このイベントはテクノ音楽愛好者のインターネット・サイトで告知され、約1000人が参加した。屋外の特設会場で行われる予定だったものの、降雨のために急遽(きゅうきょ)、テントが設営され、本来は上空に向けられるはずだった強力なレーザー光線が会場の参加者に当てられたとみられている。(モスクワ 遠藤良介)