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ブックマーク / srad.jp/~yasuoka (5)

  • モールスからテレタイプへ | yasuokaの日記 | スラド

    松田裕之の『モールス電信士のアメリカ史』(日経済評論社、2011年4月)を読んだ。私(安岡孝一)の専門分野と近いこともあって、結構たのしく読めたのだが、『文字符号の歴史 欧米と日編』を引用しそこなっている個所がいくつかあって、そのあたりが気になった。たとえば、Alfred Vailがモールス符号を設計するくだり。 ――さて、どの文字がすり減っているかな ヴェイルは職人の活字箱を調べることで、文字の使用頻度を入念に確認した。活字の摩耗度からそれが判明するからだ。この調査をもとに、彼は文字と符号の組み合わせを決定する。すなわち、最も活字の摩耗度が激しい「E」には《・》、次に激しい「T」には《-》、その次に激しい「A」には《・-》というように、頻出度の高い文字ほど簡潔な符号で表した。(p.19) Alfred Vailは、印刷所の活字箱の活字数と、活字の発注数は調査したが、活字の摩耗度をチェ

    zokkon
    zokkon 2011/08/11
  • 「示へんの禱」と「ネへんの禱」 | yasuokaの日記 | スラド

    以前から気になっていたのだが、Internet Explorerは特定の日語環境下で、CP932以外の漢字に対し、MSゴシックやメイリオではなくSimsunを表示してしまうことがある。この結果、たとえば「禱」だと、こちらはMSゴシックの「示へんに壽」を意図したつもりが、なぜかSimsunの「ネへんに壽」が表示されてしまう。MSゴシックで「禱」が表示できるにもかかわらず、勝手にSimsunで代替してしまうのだ。 まあ、同じU+79B1だから仕方ないと言えば仕方ないのだが、このあたり、どうも気にする人が多いらしく、人名用漢字の新字旧字「祷」と「禱」にも、文化庁あたりからクレームがついて、あわてて編集さんに直してもらうハメになった。でも、FONT指定できる場合はいいけど、FONT指定の効かないこの日記とかは、さて、どうすればいいのかしら?

  • (新)常用漢字の新字旧字「弥」と「彌」 | yasuokaの日記 | スラド

    小形さんのとこに再びコメントしながら思ったのだが、新字の「弥」と旧字の「彌」については、どちらを(新)常用漢字に追加すべきなのだろう。部分字体の整合性を考えるなら、常用漢字に収録されてるのは「璽」くらいしかないから、当然、旧字の「彌」に軍配が上がるはずだ。それなのに、新字の「弥」を追加したがるのは、どうしてなのか。 標準漢字表(1942年6月17日)では「彌(弥)」だったので、旧字の「彌」の方が優勢だ。人名用漢字別表(1951年5月25日)は新字の「弥」を収録していたが、1962年1月20日に旧字の「彌」も認めたので、現在では「弥」も「彌」も両方とも人名用漢字だ。表外漢字字体表(2000年12月8日)は「弥」も「彌」も含んでいない。 JIS X 0208では、「弥」は第1水準漢字、「彌」は第2水準漢字なので、新字の「弥」の方がちょっと優勢。そう考えると、JIS X 0208での漢字の水準分

  • 国語審議会の圧力と人名用漢字 | yasuokaの日記 | スラド

    人名用漢字の新字旧字のネタを拾うべく、法律系雑誌のバックナンバーをあさっていたら、『ジュリスト』の1956年1月15日号に、以下の対談を見つけた(p.56)。 平賀 これは戸籍吏員の立場から見ましても、最初は人名用漢字という例外はなく当用漢字だけだったのですから、当事者にはちょっと気の毒だというので、各地の戸籍協議会なんかでは、少くとも人名用の漢字だけはもう少し制限を拡げてくれという要望もずいぶんあったのです。その結果、昭和二十六年に人名用漢字というものができました。このことから見てもわかりますように、出生届に書く子供の名前の文字の取扱いは非常に厳格なんです。ところが、戸籍法施行規則の制定のときの実情では、法務省としては、戸籍の方だけ先走って、そんなに厳格にしなくともいいのじゃないかということであったらしいのですが、文部省あるいは国語審議会では非常に強硬だった関係で、それなら仕方があるまい

  • 安岡孝一の日記: 龍、古作竜

    人名用漢字の新字旧字:「竜」と「龍」の読者から、「龍と竜では、竜の方が古いんじゃないですか?」というご質問をいただいた。どうも『大漢和辞典』にある「〔集韻〕龍、古作竜」という記述を読んで、竜の方が古いと思ったようだ。 しかし、『大漢和辞典』の「〔集韻〕龍、古作竜」を、「龍より竜の方が古い」と解釈するのは、実は間違いだ。引用元の『集韻』を見ると、「龍」の説明には「古作竜𠉒㡣𠊋㰍」とあるのだ。つまり、「龍は昔、竜とか𠉒とか㡣とか𠊋とか㰍とか書かれたこともある」という意味で、別にどっちが古いとか言ってるわけではない。実際、隷変から『集韻』成立までの間で「竜」が使われているのは、私の知る限り隋の『美人董氏墓誌』くらいで、しかも「竜」の字形も微妙に隙間があいてたりする。 つまり「竜」は、あるいは太古の昔に「龍」と共に使われてたかもしれないが、その後は通行がほとんどなくなり、それがどういうわけ

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