衆院予算委で「舛添大臣にお答えします」と口を滑らすなど、終始野党気分が抜けなかった長妻昭厚労相(左)=6日、午前 野党当時の年金記録問題での鋭い追及ぶりから「ミスター年金」と呼ばれた長妻昭(あきら)厚生労働相だが、閣僚就任後は一転して慎重な発言が続き、霞が関の官僚から「ミスター検討中」という不名誉なあだ名を付けられた。だが、ここにきてテレビ番組出演や街頭演説を再開。年末の来年度予算編成、税制改正作業をにらみ、省内改革などの実績と元気ぶりをアピールし、反転攻勢を狙う。 テレビ行脚再開 「適正体重になって最近、元気になりました」。今月初めのテレビ番組で、体重減と疲労を気遣う司会者に、長妻氏は笑顔で答えた。衆院選まではテレビに頻繁に出演していたが、閣僚就任後は職務を優先し、自身の発言が及ぼす影響の大きさも考えて出演を控えていた。10月下旬から解禁し、立て続けに4回出演した。 テレビ行脚の再開には