石井隆一富山県知事は20日、真鍋精志JR西日本社長と大阪市内のホテルで会談し、大阪と北陸地方を結ぶ在来線特急「サンダーバード」などの金沢以東の運行継続を断念したと伝えた。 富山-金沢間を往復する北陸新幹線「つるぎ」を富山県西部の新高岡駅に停車させる、といった対策がJR西から示されたため。石井知事は会談後、記者団に対し「残念だが、新幹線開業後に(並走する)特急が残った例はなく、やむを得ない。県民の理解は得られる」と話した。 来年3月に北陸新幹線が長野-金沢間で延伸開業するのに合わせ、在来線特急の富山への乗り入れを廃止する方針に対しては、新幹線が停車しない駅周辺の住民が反対していた。 JR西は「つるぎ」を午前6時台から運行。富山駅の始発に乗車すれば、金沢駅で特急に乗り換えて大阪駅に午前9時すぎに到着するという。今秋にダイヤを発表する。
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