難病の「拘束型心筋症」を患い、米国での心臓移植を必要としている霧島市の小学1年生、水流添(つるぞえ)日向(ひなた)君(6)の母親や支援団体の会員が25日、県庁で記者会見した。手術費や渡航費など1億4500万円を目標に募金活動を始めており、支援を呼びかけている。(峰啓) 日向君は4人兄弟の末っ子。4月に小学校に入学した後、健康診断で心電図に異常が見つかり、精密検査で拘束型心筋症と診断された。現在、進行を抑えるための投薬と運動制限を続けながら、自宅から小学校に通っている。 拘束型心筋症は、心臓の筋肉が硬くなる原因不明の病気で、50万人に1人の確率で発症するとされる。進行すると、ぜんそくのような症状になり、心不全や不整脈などを引き起こす。主治医で鹿児島大学病院小児科の江口太助助教は「症状が目に見えなくても、突然死することもある。診断されてから2年以内の生存率は50%未満」と語る。 有効な治療法は