モンテベルデの我が家には、たくさんのオオアリが住んでいる。体長8ミリほどの大型のアリだが、人を咬んだり刺したりしないので、互いに干渉し合うこともなく、ひとつ屋根の下で共生している。 よく見かけるのはダンボールの中やコンロの下、壁の間や天井裏といった比較的温かい隙間。ポータブルMDプレーヤーの中や、外付けハードディスクの中を住処(巣)にしていることもある(汗)。 オオアリは夜行性。夜の7時を過ぎたころからちらほらと壁伝いに姿を見せ始め、小さな昆虫を捕食する。甘いお菓子などには一切興味を示さない。家の中に迷い込んだ昆虫たちの死骸なども夜の間にきれいさっぱり巣へと持ち帰ってくれる。ゴキブリなんかも家の中からいなくなるので、とても重宝している。 ところが事件が起きた。 野外調査から4日ぶりにモンテベルデの我が家へ戻った日のこと。玄関のドアを開けようとすると、なにやら森のほうからザワザワと、ゴキブリ