苫小牧沖で発生したカーフェリー「さんふらわあ だいせつ」(1万1401トン)の火災で、運航会社の商船三井フェリー(東京)は4日午後2時ごろ、室蘭港から函館港へ向けて同船のえい航を開始し、船は5日午前8時45分ごろに到着した。同船は、造船メーカー「函館どつく」(函館市弁天町20)で修理される。 修理の前段として、室蘭港で船体調査を行った函館どつくは、「これまでにないケースの船舶火災。あらゆる部分の修復が必要だろう」と言う。火災で損傷した電気系統や車両甲板、外壁の他、「必要に応じて船内のさまざまな箇所の修復も行い、早期の完成を目指したい」と話している。 商船三井フェリーは、来年1月初旬にも苫小牧―大洗(茨城県)航路で同船の運航を再開させる予定。火災後、3隻体制となって物流に影響をもたらしている同航路を4隻体制に戻す考えだ。