東京ガスは5日、2カ所の液化天然ガス(LNG)の火力発電所を建設するなどして、自社電源を2020年代に500万キロワットにする方針を発表した。自由化拡大に伴い電力販売を拡大する。出力は沖縄電力(約220万キロワット)を上回り四国電力(約630万キロワット)に迫る。 建設するのは茨城県日立市と神栖市で、合計百数十万キロワット、投資額は2千億円規模を想定している。燃料は同社の日立市のLNG基地から供給する。このほか40万キロワットの再生可能エネルギーも獲得する。 主に家庭向けの同社の電力契約件数は今年度内に100万件に達する見込みで、今回、はじめて20年度の契約数を220万件にする目標も示した。これに対応して現在160万キロワットある自社電源を20年度までに300万キロワットにするめどをつけたところだった。(小森敦司)