「守れた命…」妻、後悔 福島県内で認知症の夫不明、遺体で発見 自宅介護 目を離した隙に 2024/02/24 09:31 夫が生前、服用していた処方薬に手を置く女性。「守れたかもしれない」と後悔を抱えて過ごしている 高齢社会の進行に伴い認知症の患者や、その疑いのある人が行方不明者となるケースが全国で増えている。福島県内に住む70代女性は、長く連れ添った70代後半の夫が昨年末に姿を消し、ひと月半ほど後に遺体で対面した。「守れたはずの命だったかもしれない」。女性は悔いを胸に日々を過ごす。夫の発症からおよそ3年間、自宅で献身的に支えてきたが、目を離した隙の、つかの間の出来事だった。 昨年末のある日。女性が家の玄関先で友人と立ち話をしていたわずかな間に、直前までそばにいたはずの夫の姿が見えなくなった。 「どこに行ったんだろう」と慌てて周辺を捜し、すぐに警察に通報した。警察と消防に近隣住民も加わって