LGBTQ,少子高齢化,男女共同参画など,議論の的となっている社会テーマの多くは,ヒトの性と関係しています.「自分がどのようにして (how),自分になったのか」を知ることは,性的マイノリティの自己の確立に大きく影響し,また,年齢に伴う卵子や精子の老化は,私たちがどのようにキャリア形成とプライベートな生活 (結婚や家庭をもつなど) を両立していくかを考える上で,避けては通れない生物学的事実です.しかし現実には,様々な議論が,生物学抜きで,あるいは生物学の誤った解釈の下におこなわれており,責任ある立場の人々の誤った言説もあとを絶ちません. このシリーズでは,私たちの人生に密接に関係する「ヒトの性に関する生物学的知見」を紹介していきます. (毎月中旬更新予定) 2023 年 6 月 23 日,「性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律」,いわゆる LG
![(第9回)性の多様性とスポーツ I:なぜ生物学的な男女でわけて競うのか? | Web日本評論](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b1751494f1bc25d6e964c67e04f8f54853c12ac4/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.web-nippyo.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2023%2F08%2Fbiology2.jpg)