今週月曜日朝、世紀の天体ショー「金環日食」で、大いに盛り上がったが、天文学のイベントは金環日食だけではない。6月6日には、金星が太陽面を横切る現象「金星の太陽面通過(日面経過)」が待っている。 国立天文台によると、この現象は、2004年6月に日本では130年ぶり、世界的にも122年に起こったが、惜しくも日本では天候が悪く、肉眼で目にすることはできなかった。それから8年、ふたたび金環日食と勝るとも劣らない、世紀の天体ショーを目撃するチャンスを迎えることとなる。 今回見逃せば、次回は105年後の2117年12月まで発生しない。今地球上に生きている人類にとっては、最後の観望機会といえる。 「最初の観察者」は英の天文物理学者 金星の太陽面通過は、1608年の望遠鏡発明以前にも、日の入りや日の出時に太陽面に金星が観測された可能性があるが、確かな記録は見つかっていない。 最初に、金星の太陽面通過につい