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ブックマーク / kangaeruhito.jp (7)

  • 17 貧乏映画からさす光 その2 | 最後の読書 | 津野海太郎 | 連載 | 考える人 | 新潮社

    1953年に、北原怜子さとこの『蟻の街の子供たち』と松居桃楼とうるの『蟻の街の奇蹟』という2冊のが、あいついで刊行された。 そして1958年、北原の死の直後に、あらためて松居の『蟻の街のマリア』という伝記が出版され、松竹で五所平之助監督によって映画化される。『自由学校』の映画は、たしか吉村公三郎監督の大映版を中学生のころに見たと思うが、こちらは見ていない。北原や松居のも読んでいない。なのに「蟻の街」のことは、それなりにしっかりおぼえている。新聞や週刊誌(ただし1953年はまだ『週刊朝日』と『サンデー毎日』と『週刊サンケイ』しかなかった)が、よっぽどハデに報じていたのだろう。 ――ほほう、では須賀さんは? もちろん知ってたんじゃないの。須賀敦子は北原とおなじ1929年生まれで、松山巖の『須賀敦子の方へ』によると、聖心女子学院高等専門学校在校中の1947年(翌年、同校は聖心女子大学に切り替

    17 貧乏映画からさす光 その2 | 最後の読書 | 津野海太郎 | 連載 | 考える人 | 新潮社
    zucche67
    zucche67 2018/09/05
  • さあ、冒険をはじめよう! | リアルRPG 草原の国キルギスで勇者になった男の冒険 | 春間豪太郎 | 連載 | 考える人 | 新潮社

    2017年の夏、おれは中央アジアのキルギスへ向かうべく、上海発の中国横断列車に揺られていた。座席数を遥かに超える数の中国人が、おれの周りを埋め尽くしている。座席にありつけなかった多くの人々は、床に段ボールを敷いて体育座りをしていた。その1人であるおれも、周りの人々に倣い、何時間ものあいだ体育座りをして過ごす。 窮屈な車内で長時間過ごすことに対する不満は特にない。トラブルにより予約していた航空券が使えなくなったおれが、最短でキルギスに辿り着く為には座席なしのチケットを予約するしかなかった。列車に乗れただけでも幸運だ。それに、数日前までおれは東京で1ヶ月ほどホームレス生活をしていたから、それに比べれば居心地の悪さは幾分かましだった。 ……さあ、また、新しい冒険が始まる。今回のキルギスでは、どんな動物や人との出会いがあるんだろうか……! 冒険前特有の高揚感に包まれながら、おれは微動だにせず、蒸し

    さあ、冒険をはじめよう! | リアルRPG 草原の国キルギスで勇者になった男の冒険 | 春間豪太郎 | 連載 | 考える人 | 新潮社
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    zucche67 2018/08/02
  • カラシニコフ氏の冷凍ピロシキ | 食べる葦 | 松本仁一 | Webでも考える人 | 新潮社

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    zucche67 2018/07/17
  • 羊ひっくり返しご飯 | 食べる葦 | 松本仁一 | 連載 | 考える人 | 新潮社

    1993年、中東和平を話し合いで達成しようという合意が米国の仲介で成立し、調印式が米ホワイトハウスで行われた。中庭に特設された壇上で、イスラエル・ラビン首相とPLOアラファト議長が合意書にサインした。サインが終わるとアラファト議長が手を差し出した。米クリントン大統領がラビン首相の手をそっと押す。宿敵だった2人が、おずおずと手を握り合う。「おおっ」というどよめきが上がり、一瞬おいて嵐のような拍手が巻き起こった。その歴史的な瞬間を、私は中庭のプレス席で見ていた。 パレスチナ人の男性記者が椅子の上に立ち上がり、ピースサインをつくった両手を振り回していた。その後ろのイスラエル側記者席で、青のTシャツ姿のユダヤ人女性記者が通路にしゃがみこみ、背中を丸めて泣きじゃくっていた。 その一か月後、ヨルダン川西岸のイスラエル占領地に入った。以前のピリピリした雰囲気がすっかり消えていたのに驚いた。 検問のイスラ

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    zucche67 2018/06/20
  • イラク戦争から15年 これは”遠くの出来事”なのか | 安田菜津紀の写真日記 | 安田菜津紀 | 連載 | 考える人 | 新潮社

    イラク北部、ISから奪還直後の村。火薬を積み、自爆テロを計画していたとみられる車が、空爆でつぶれた状態で見つかった。 2003年3月、高校1年生の春休みのことだった。どのチャンネルをつけてみても、乾いた大地と迷彩服が目に飛び込んできた。遠い地で起きていることに、あの時なりに想像力を働かせようと試みた。でもどうしても、実感がわかない。あまりにもテレビ越しに伝わってくる光景が理不尽にすぎるからこそ、これが当に現実なのかと目を疑ったからかもしれない。 そんな報道の中で、とりわけ衝撃だったことがある。当時ブッシュ大統領が「民間人の犠牲者数は、想定の範囲内」と話していたことだ。悲しみなのか、怒りなのか、あの時の感情を上手く言葉にできない。戦争だから"仕方ない"かのような積み重ねが、世界の"今"を築いてしまったのではないだろうか。 昨年、ISから奪還されたばかりのイラク第二の都市、モスルを訪れた。「

    イラク戦争から15年 これは”遠くの出来事”なのか | 安田菜津紀の写真日記 | 安田菜津紀 | 連載 | 考える人 | 新潮社
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    zucche67 2018/03/20
  • シンギュラリティと「人類」の終焉? その1 | AI時代を生き延びる、たったひとつの冴えたやり方 | 竹内薫 | 連載 | 考える人 | 新潮社

    はじめに コンピュータのロール・プレイング・ゲームRPG)で、選択を誤るとチームが全滅する、というシナリオがあるが、実は人類はいま、壮大なゲームの分岐点にさしかかっている。 このゲームは地球上の人類が主役で、誰一人として、不参加は許されない。また、ゲームからの途中離脱も許されない。そして、われわれの目の前には、大きく分けて2つの選択肢が用意されている。そのどちらを選ぶかによって、人類は、さらなる繁栄を謳歌するか、奈落の底へ突き落とされ全滅するかが決まる。 そのゲームの名前は「第四次産業革命」。われわれが戦うボスは人工知能AI)であり、ラスボスは、「シンギュラリティを迎えて進化した人工知能」ということになる。最悪のシナリオはSF映画でよく描かれるディストピアだろう。 「嵐が来るわ」(『ターミネーター』サラ・コナー) この一言が、まさに全人類の運命を暗示している。シンギュラリティは来る。そ

    シンギュラリティと「人類」の終焉? その1 | AI時代を生き延びる、たったひとつの冴えたやり方 | 竹内薫 | 連載 | 考える人 | 新潮社
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    zucche67 2017/10/11
  • 村井さんちの生活 | 村井理子 | 連載 | Webでも考える人 | 新潮社

    ある時は『ゼロからトースターを作ってみた結果』などの翻訳者として、ある時は大ブームになった「ぎゅうぎゅう焼き」の考案者、ある時はやんちゃな双子男児の母として、さまざまな顔をもつ村井理子さん。琵琶湖のほとりで暮らしながら考える、日々のこと。

    村井さんちの生活 | 村井理子 | 連載 | Webでも考える人 | 新潮社
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    zucche67 2017/10/10
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