とにかく悪くてセコくて気持ち悪くて、読者の憎悪をとことんかき立て、そして期待通り(!)に凄惨な死に方をしてくれるのが、『三国志演義』序盤の悪役、董卓。 しかしこの董卓、よく読むと、かなりの実力を伴ったやり手の独裁者であることに気づくはず。 そもそもこの人がしぶとくがんばってくれたおかげで、劉備も曹操も袁紹も孫堅も反董卓連合軍としていい感じで邂逅し、群雄割拠の時代の幕が開くことになったのです。 そういう意味では、董卓こそが三国志の物語を面白くしてくれたひそかな貢献者なのかもしれません。ところでこの董卓、実は武勇に関してはかなりのものだったらしいのです! 監修者 kawauso 編集長(石原 昌光) 「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関す