竹原信一・阿久根市長 市長と市議会の対立が続く鹿児島県阿久根市で5日、竹原信一市長(51)の解職の賛否を問う住民投票が実施された。即日開票されたが、開票作業は予定より40分ほど遅れて始まり、開票作業は深夜まで続いた。当日有権者数は1万9756人で、投票率は77.35%。半年近く議会を招集せずに条例や予算を専決処分で決めた手法、議会との対立が招いた混乱について、有権者の判断が注目される。 竹原市長は同日午後11時すぎ、同市内で記者会見し、「また次に選挙があります」と述べ、事実上の敗北宣言をした。 「阿久根騒動」は、首長と議会の関係を見直す地方自治法改正論議にも影響した。現状では、首長ができる専決処分の対象を絞り、首長にだけ認められた議会の招集権を、条件付きで議長にも認める案が有力視されている。 解職が成立すれば、竹原市長は来年1月に予定される出直し市長選への立候補を表明している。