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ブックマーク / t-kawase.hatenadiary.jp (14)

  • ただ、恥ずかしい - 美徳の不幸 part 2

    昨日、北朝鮮韓国が軍事衝突した、というニュースはさすがに驚いたが、それよりもある意味驚いたのが、今日流れた「それを受けて、朝鮮学校への無償化は適用外へ」というニュース。 何、それ? あのー、朝鮮半島の軍事衝突とこれに、どんな関係があるのか説明してくれませんか、というのが素朴且つ率直な感想。怒りを通り越して、情けないばかり。自民党よりはましだろう、とある意味えこ(判官)贔屓してきた民主党政権だが、さすがに弁護の言葉も浮かばない。単なる「いじめ」だよ、これは。思うところは、このブログにほとんど書かれてあるので、贅言は控えるが、短期的にも自慰行為にすらならないし、長期的に見たら失点というも愚か、当に対外的にもダメさをアピールしているだけだ。いや、国内的にも、僕のような、少し「左」の民主党を消極的に支持してきた人にそっぽを向かせる結果となるだろう。 追記1:たまたまソウルに出張中の友人からメー

    ただ、恥ずかしい - 美徳の不幸 part 2
  • うっかり者たちに告げる - 美徳の不幸 part 2

    あさってから韓国出張なので、とりあえず成績表をつけ終わり、今日事務に提出。 毎度のことだが、結構授業に出席していたのに、レポート出さない学生って結構いるんだよな。うちの大学の特徴ってことでもないだろうけど、意外とあっさりというか、諦めがいいというか…。 で、おそらく学生諸君でこのブログ見てくれているのも多いと思うので、ここであえて「お説教」しますが、恐れていたように、今年も「うっかりさん」がおりました。僕と同じ姓の教授が隣の学部にいらっしゃいますが、その先生の研究室(1F)と僕の研究室(3F)を間違え、レポートを出していたのが三名ほど判明。僕が「もしかしたら」とピンときて、1Fの川瀬先生のお部屋の前に行ったら、何と画鋲でドアに張り付けられていたレポートが3つあったのだ!いくらレポート受けがないからって…。あのなあ、同じ名字だからって、学部は違うし、向こうは教授なんだし、間違えるなよ。間違え

    うっかり者たちに告げる - 美徳の不幸 part 2
    zyugem
    zyugem 2010/08/25
    差置送達じゃあるまいし。
  • システムとしての国家神道 - 美徳の不幸 part 2

    今日、恩師の新書を読了。 国家神道と日人 (岩波新書) 作者: 島薗進出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2010/07/22メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 3人 クリック: 63回この商品を含むブログ (24件) を見る先生のこの10年ほどの「国家神道論」を追っている僕からすれば、半ば復習のようなものだが、やはり強調するべきは、神社神道にだけ限定するような国家神道論はよろしくない、特に皇室神道・祭祀を抜きにした国家神道論はダメだということ。僕も先生の顰みに倣って、自分の論文では「国家神道システム」という用語を用いているのは、神職・神社神道の活動以外にも「国家神道」というのは浸透していたと捉えているからだ。具体的には、仏教各宗派や、新宗教も、キリスト教も、積極的に(ここが重要。下支えなくして、あそこまでの「猛威」は振るえない)このシステムに荷担したのである。勿論、教育現場にお

  • 『死刑と無期懲役』 - 美徳の不幸 part 2

    ネットをウロウロしていて、佐藤哲朗(ajita)さんの記事を見て購入、一気に読み終える。誤解のしようがないほど、どストレートなタイトル(当は検察批判もけっこうなウェイトを占めているんだけど)。 死刑と無期懲役 (ちくま新書) 作者: 坂敏夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/02/10メディア: 新書購入: 2人 クリック: 47回この商品を含むブログ (13件) を見る著者は、元刑務官。何人もの死刑囚と遭い、死刑の現場も見てきた人。ということで、まさにモロに「当事者」。その当事者性にぐいぐい引き込まれる。 死刑に関しては、以前に例えば郷田マモラのマンガ『モリのアサガオ』とか、森達也監督のも読んできたけど、刑務所に勤めていた人の声っていうのは初めて。最初は、一種の自己弁護とか、要するに「向こう側」の立場で書かれたものじゃないかと思っていたら、さにあらず。冤罪を作り出す検察

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    zyugem 2010/02/16
  • 天皇制存続のわけ - 美徳の不幸 part 2

    機内で白ワインを飲みながら読み終わったのはこの。 天皇はなぜ生き残ったか (新潮新書) 作者: 郷和人出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/04/01メディア: 新書購入: 3人 クリック: 101回この商品を含むブログ (28件) を見る最近、大学院の総合ゼミで中世史の発表を聞く機会も多いので、この手の新書をちょこちょこ読んでいる。読みやすい文体ながら、なかなか問題提起的というか、論争的 polemical な郷先生は、権門体制論とか、いわゆる定説の再考を提起しており、気の弱い僕などはその姿勢だけでも尊敬してしまう。よく天皇と将軍は「権威と権力」と定式化され、それをヨーロッパのローマ教皇と各国の王、イスラーム帝国のカリフとスルタンと比定されたりしてきたわけだが、そういう「安直なものの見方」を郷先生は拒絶する。要するに「中世の天皇は権威というほどのものでもなかった」と

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    zyugem 2009/09/29
  • 「民意」は大切に - 美徳の不幸 part 2

    大阪府立大「名前だけ」4割超 府民調査で“顔が見えない”実態」という記事をネットで読み、すげー記事だなあ、と呆れた。まず、こういうしょーもないアンケートを採ったことに呆れ、橋下におもねるような記事タイトル及び内容にしていることに再び呆れ、怒る。これは、僕が似たような大学に勤めているから、というのもあるけど、ひどいなあ。「府立大なんて要らないでしょ」とか妄言ぶち挙げた知事の発言に何とかすり寄ろうとしてこの筆致。でも、アンケート結果がそれを裏切っているという皮肉(さすがにアンケート結果までは捏造できなかったか)。いつこの報道機関は「木鐸」から「提灯」になったんでしょうか。元からか。 「名前だけなら聞いたことがある」という回答が4割以上を占め、橋下知事の「顔が見えない」という府立大批判を裏付けるかのような格好になった」 とあるけど、大体さあ、大学の顔が見えないって、どこまで府民の側が知れば「顔

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    zyugem 2009/06/29
  • 神道とは何か - 美徳の不幸 part 2

    今日は京都仏教会主催の研究会。発表者は薗田稔先生。僕たちにとって薗田先生は、まずピーター・バーガーの翻訳者として記憶されている。 聖なる天蓋―神聖世界の社会学 (1979年) 作者: 薗田稔,ピーター・L・バーガー出版社/メーカー: 新曜社発売日: 1979/07メディア: ?購入: 1人 クリック: 19回この商品を含むブログ (5件) を見る今日のお話しは、古代まで遡って、神道とはどのような「宗教」であるか、というのを再考しようとしたもの。以前から先生が唱えている議論だと思う。誰でもの神道―宗教の日的可能性 作者: 薗田稔出版社/メーカー: 弘文堂発売日: 1998/09メディア: ハードカバー クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る大分前に、図書館で読んだ記憶がある(手元にはない)。 今日の議論の骨子を僕なりに乱暴にまとめるなら、以下のようなことだったと思う。宗教と

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    zyugem 2009/03/09
  • 家族は「連座」させられるべきか? - 美徳の不幸 part 2

    秋葉原の例の通り魔事件、あまりの凄惨さに声も出なかった(彼が自分の犯行の言い訳として用意した物語の「あまりの単純さ」及び凶行に及んだ時間の短さにも衝撃を受けた)。連日ワイドショーやニュース番組はこの事件の報道に時間を割いているが、昨晩あるニュース番組を見ていたら、自宅前で「謝罪会見」をさせられている容疑者の両親が写っていて驚いた(さすがに首から下だけを映していたが)。 僕が思ったのは、「親も被害者」だということ(殊に、成人した子供の犯した犯罪だ。保護者の義務もあったものじゃないはず)。このように身内の犯した罪を親族がかぶらなければならない、なんていう「連座」を強いるマスコミの報道姿勢に素直に腹が立つ。被害者の家族・関係者に「今のご心境は?」と訊くことも、加害者(容疑者)の家族・関係者に「何か言うことは」と訊くこと、共に醜悪。

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    zyugem 2008/06/12
  • 「奴隷」の見本 - 美徳の不幸 part 2

    花岡信昭という産経新聞の客員編集委員がいる。完璧な「奴隷」の見である。「言われてやるのはまだ未完成。言われる前に進んでやるようにし向けられれば、支配の完成」というのが規律権力論の要だが、このオッサンはそれの斜め上まで行ってしまっている。だから「奴隷」という表現にした(奴隷は自分のことを「奴隷」と言われると怒る、と書いたのは誰だったか。魯迅だったか。僕はそれを紹介した竹内好の文章をぼんやり憶えているのだが。あと「奴隷と奴隷の主人は同じ」だとか「奴隷は自分が奴隷であることを忘れている(から奴隷)」というようなことも言っていたと思う。今手元になく確認できぬが)。 花岡なる人物、このところ自分のブログで、沖縄の少女暴行事件に関して、被害者の少女に対する「セカンドレイプ」を「大人の常識」とやらを振り回しつつ垂れ流している、どうしようもないオッサンである。その酷さは、最近のエントリを読めば一目瞭然だ

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    zyugem 2008/03/02
  • 博士課程の授業料免除 - 美徳の不幸 part 2

    てなことを、東大がぶち挙げているんだそうな。う、羨ましい・・・。 自分の思い出話を綴らせてもらうと、まず博士課程進学直前に父が退職したので、育英会の奨学金を博士課程入学後からもらえることとなり(今は幸い教職に就いているので、数年に一度「まだ免除職に就いていますよ」という確認の葉書を送っている。今はこの免除そのものがなくなっているんだよね、確か)、そのまま授業料も免除になった。ところがどっこい大作、博士課程3年生の時に結婚しちゃうと、がちゃんと働いていたせいで、しっかり授業料は全額むしり取られることとなりました。結婚して大学院掛に転居届出したときに結婚したこととか、余計なことを正直に書かなきゃ良かったなあ、と今でも反省しきり。 さて、上記の東大の方針は、巨大な東大だからこそ可能というのは言うまでもないので、それはそれとして、僕個人の考えとしては、全大学の博士課程以上は授業料を免除、もしくは

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    zyugem 2007/10/05
  • 昔の官僚は? - 美徳の不幸 part 2

    昨日から読んでいるのは、戦争まっただ中で行われた『神社局時代を語る』(1942年)という座談会。戦前、神社行政は内務省神社局で行われており、それが1940年になって「神祇院」という特別官衙が設けられ「発展的解消」をしたのだが(勿論戦後すぐにこれは廃止されることになる)、その神社局長、課長歴任者が過去を振り返るという趣旨で、ざっくばらんに思い出話を語っているのだが、面白いなあと思ったのが、「率直な反省」の表明だ。特に、明治後期から大正にかけて行われた神社整理(村には一つの神社で良かろうと、来歴の怪しそうな祠や小さなものを統合して整理しようとした。民俗学者の柳田国男や南方熊楠が反対したことで有名)について「ありゃあ、やりすぎだったね」と複数の元局長が述べているのが印象深い。神祇院誕生を祝うような座談会の席上だったからかも知れないが、過去にやってしまったことにこれだけ率直に反省の弁が出るところに

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    zyugem 2007/08/02
  • メタボになるほど、人権というごちそうをたらふく食ったか? - 美徳の不幸 part 2

    ツッコミどころありすぎの、例の伊吹文部科学大臣の発言。残念なことに、今の僕の居住地は、彼の地元です。まあ、流行言葉の「メタボリックシンドローム」に引っかけて何か小咄を言いたかっただけなんだけど(滑ってしまったのはご愛敬のうち)、まあ、こんなデリカシーのない人間が、書類上は僕などが所属する教育・研究関係のトップなのかと思うと、ありがたさに涙がこぼれて臍で茶が沸かせられる。 東京新聞のコラムが、今までの自民党の上層部の「失言」というか「妄言」というか、そういうものをまとめてくれている。 http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20070227/mng_____tokuho__000.shtml これを読むと、さすがにトップの座は森元首相がキープということになろうが(笑)、一番笑った(逆の意味では笑えない)解説は、 もう一つの「人権メタボリック症候群」についてはど

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    zyugem 2007/02/27
  • 国家神道について - 美徳の不幸 part 2

    近々『国家神道再考―祭政一致国家の形成と展開 (久伊豆神社小教院叢書)』の書評会があるので、参考になると思い、以下のを読んでいる。ずっと積ん読だったのだ。 国家と祭祀―国家神道の現在 作者: 子安宣邦出版社/メーカー: 青土社発売日: 2004/07/01メディア: 単行購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (15件) を見るたしかにこの子安先生のは、「国家神道」を再考しようとする人々にとって、けっこう衝撃的だったようだ(マイナスの意味で。事実、『国家神道再考―祭政一致国家の形成と展開 (久伊豆神社小教院叢書)』の後書きでそのことが語られている)。 確かに、断言口調できつい部分もあるし(それが子安先生の持ち味の一つではあるのだが)、僕もちょっとどうかな、と思う部分はある(特に「見直し派」と子安先生がくくる分類は、ちょっと大雑把すぎるだろう。けっこうグラデーションがあるの

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    zyugem 2007/02/15
  • 敵に似る - 美徳の不幸 part 2

    opemuさんのところで知りましたが、自民党の「教育改革」に対して鼻息が荒い人たちの意見、こりゃひどいね(元ネタは産経新聞の記事)。頭がくらくらしてきました。 前から稲田某とかはどうしようもないと思っていたけど、 それから、若者に農業に就かせる「徴農」を実施すれば、ニート問題は解決する。そういった思い切った施策を盛り込むべきだ。 というのは、opemuさんも言うように、これじゃポルポトか文化大革命時の下放だよ。悪いことしていないのに「懲役」って、端的に憲法違反じゃないの?大体、農家に失礼だろ。「左」を極端に嫌うくせに、どうしてこうも「敵に似る」のか。恐らく「自身の無謬性」への信仰と、一元的な「支配の欲望」のあり方が相似形なんだろう。 こんな人が一応弁護士だなんて、どうなっているの?西村某の時もそう思ったけど、弁護士資格持っている国会議員って、素人考えだと「法律は任せろ」的な人かと思ったら、

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    zyugem 2006/09/10
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