人と人との結びつきが希薄になったと言われる現代。「孤独のもたらす健康リスク」についての研究が、近年盛んに行われるようになっています。例えば2010年には、「行き過ぎた孤独は日に15本喫煙するのと同じくらい危険」という研究結果も。 「独りが好きな自分には関係ない」と安心している方も、今回お届けする話題は他人ごとではないかもしれません。最新の研究で「社会的ネットワークが減ると、孤独を気にしない人でも死に至りやすい」という統計結果が出されたのです。 ■6500人を8年かけて追った最新の研究 研究報告を行ったのは、アンドリュー・ステップトウ(Andrew Steptoe)教授の率いる、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの疫学研究チーム。 彼らは2004~5年にかけて、6500人の「50歳以上の男女」を対象に、孤独度を測るアンケートを実施。家族や友人との接触度や、地域の集まりへの参加具合を観察し