「ウェブリブログ」は 2023年1月31日 をもちましてサービス提供を終了いたしました。 2004年3月のサービス開始より19年近くもの間、沢山の皆さまにご愛用いただきましたことを心よりお礼申し上げます。今後とも、BIGLOBEをご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ※引っ越し先ブログへのリダイレクトサービスは2024年1月31日で終了いたしました。 BIGLOBEのサービス一覧
一昨日の日記の読者から、「出生届」の子の氏名に「よみかた」の欄が追加されたのはいつなのか、という主旨の質問をいただいた。私(安岡孝一)の知る限り、1972年2月14日付の法務省民事甲第905号通達「出生届書中事件本人の氏名欄に「よみかた」欄を設けること等について」以降のことだろう。一部、抜粋してみよう(cf.『戸籍』第308号pp.61-70、第309号pp.72-73)。 「よみかた」欄を設ける届出事件は、出生、就籍、帰化、氏名の変更とする。 「よみかた」欄は、右各届書中事件本人の氏名欄の上部に設ける。 「よみかた」については、住民基本台帳の事務処理上記入させるものであり、名の傍訓とは異なるものであることを明らかにするため、記入上の注意として、届書用紙の欄外適宜の箇所に「よみかたは、戸籍には記載されません。住民票の処理上必要ですからかいてください。」との趣旨の文言をあらかじめ印刷しておく
「子ども」「子供」について国会議事録を検索してみたよ(1) - Cask Strength の続きですが、日付の範囲を広げて検索しますと、「子供」「子ども」表記の議論は、実は平成18年03月10日衆議院厚生労働委員会と平成22年05月20日衆議院青少年問題に関する特別委員会でも行なわれていることがわかります(見落としがあるかもしれませんが)。質問者はともに松浪健太衆議院議員(自由民主党)です。 あまり生産的な議論とは言えませんが、参考までに関連する発言を引用しておきます。その上で、いくつか簡単にコメントしたいと思います。 (平成18年03月10日衆議院厚生労働委員会) ○松浪(健太)委員 ありがとうございました。 私も、実は母親が大臣より一つ年上でございまして、大臣にとっては子供のようなものかもしれませんし、実は前回の選挙で落選後十日後に親になりまして、子を持つ一児の親でもございます。 そ
「子ども」やめ「子供」 文科省あえて漢字表記 (中略)これに対し、今年3月の通常国会で、自民党議員から「小学生は『子供』と学んでいる」「(漢字とかなの)交ぜ書きは国語を破壊する」などの指摘があったため、本年度に入って省内で協議した。 http://kumanichi.com/news/local/main/20130830002.shtml こういう時は、拙ブログでもたびたび紹介した、国会会議録検索システム を使うといいよ。これは皆もっともっと活用すべきだよ。国会で議員や官僚や参考人が普段何を議論しているのか知らないままに政治を語っている人が多過ぎやしませんか? 「今年の三月」ということなので、検索条件入力画面にて、「開会日付」のところを「平成25年03月01日」から「平成25年03月31日」にして検索。その結果、この問題に関係ありそうな討論が1件ヒットしました。平成25年03月27日の衆
俺を常用漢字に入れろ!…と俺様が吠えております。ワタクシも賛成です。なにしろ「俺様」ですから。むか〜し、記事にしましたっけ、新明解国語辞典の「俺様」の項。久しぶりにまた引用してみましょう。 おれさま【俺様】(代)〔口頭〕偉大な力を持っているおれ。 う〜ん、いつ味わっても絶品ですなあ。素晴らしすぎます新解さん。で、その偉大な俺様でさえ、自らを「おれ」と仮名書きしなければならないのは、「俺」が常用漢字に入っていないからでしょうか(違うかな?)。まあいずれにせよ、こんな大切な言葉を漢字で書けないなんて、とんでもないことです。なにしろ自分が一番大切に決まってますからね。神より天皇より自分ですよ。 こういうとんでもないことを決めるのが政治の力です。この場合、どういう政治力が働いているかと申しますと、民主主義が行きすぎまして、国民それぞれが「俺様」を主張しすぎますと、これはもう国の政治が立ち行かなくな
『唱歌と国語』。著者は大阪府立大学の日本語学・日本思想史の先生。明治期、学校の教科としての「国語」の中で日本語「文法」が成立していく。また、「音楽」においては唱歌が生まれ、それが教科を超えて特別な役割を担っていく。そのふたつの現象は、国民の「規律化」という形で進められた「日本」像の構築=近代化の、大きな「装置」であったのだ、というんだけど、おもしろそうでしょ? 唱歌と国語 明治近代化の装置 (講談社選書メチエ) 作者: 山東功出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/02/08メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 25回この商品を含むブログ (16件) を見る 実際、おもしろい。唱歌の歌詞を作詞したのは教育関係者、特に「音楽取調掛員」たちだが、彼らは同時に(多くは国学風の)日本語文法書を書いたり編纂したりしている。初手から「文法」と「唱歌」は渾然一体となっていたの
礫川全次〈コイシカワ・ゼンジ〉のコラムと名言。コラムは、その時々に思いついたことなど。名言は、その日に見つけた名言など。 ◎文部大臣・平生釟三郎の漢字廃止論 昨日のコラムで引用した文章に、平生釟三郎〈ヒラオ・ハチサブロウ〉という名前が出てきた。成蹊学園の創立者・中村春二の胸像の除幕式で、祝辞を述べた文部大臣である。 この平生釟三郎は、カナモジカイの会員であり、漢字廃止論者であった。平生がこの除幕式に参加したのは、おそらく「かながき」運動の過程で、生前の中村と交流があったからではないかと推測する。 平生が文部大臣になったのは、一九三六年(昭和一一)三月である。この直前に、二・二六事件があった。殺害されたと思われていた岡田啓介首相は、実は生存しており、二月二七日、反乱軍が包囲する官邸から、奇跡的に脱出する。しかし、二月二九日には、内閣総辞職。その後、三月九日になって、広田弘毅〈ヒロタ・コウキ〉
礫川全次〈コイシカワ・ゼンジ〉のコラムと名言。コラムは、その時々に思いついたことなど。名言は、その日に見つけた名言など。 ◎戦中戦後体制連続論と「国語改革」(ふりがな廃止問題など) 今月六日に、河上肇の「特志の大学生」事件を取り上げたが、この日は予想通り、反応はきわめて低調であった。ところが、翌七日に「河上肇の文章術」を取り上げると、この日は一転してアクセスが急増し、ブログ開設以来八位(たぶん)という高位置に付けた。つくづく読者の反応は予想しがたいと思う。しかし、河上肇だから低調ということはないということが確認できたことは収穫であった。 八日には、山本有三の「ミタカの思い出」を紹介したが、反応はガッカリするほど低調。昨九日、「ふりがな規制」が戦中の一九三八年(昭和一三)に始まっていたことを紹介すると、かなり持ち直した。アクセス数の多寡で一喜一憂するのはおとなげないが、一応、反応のご報告とい
前回に続き、ドイツ出身の日本語学者シュテファン・カイザー先生のインタビューです。 後編は、日本語を母語としない先生の立場でご覧になった、日本語の文字学、漢字、コミュニケーションツールとしての魅力と課題・問題点についてお伺いしました。 言語の分類と日本語の文字体系 ――世界的に見ても日本の文字体系というのは特殊なのでしょうか。 非常に特異的ですね。いろいろ分類方法がありますが、基本的に日本語は分類できていないんですよね。主流は、1文字が対応する言語の単位から分析するものです。一番小さい単位は音素で、音素文字というのはアルファベットなどです。それよりももっと短いものに母音を書かない、子音だけを並べるというアラブ系の言語があります。それは、単位としては音素ですけれど、もっと簡略したものになります。それからだんだん大きくなって、まずはモーラ(拍)になります。日本語の文字はだいたいモーラ文字と言われ
黒船来航 日本語が動く (そうだったんだ!日本語) 著者:清水 康行 出版社:岩波書店 ジャンル:言語・語学・辞典 黒船来航―日本語が動く [著]清水康行 幕末、諸外国との外交交渉に臨んだ日本。近代西洋の論理に直面し、条約文をまとめる際には新たな単語や構文法を開発しなければならない場面もあった。「日米和親条約」などの文章を分析しながら、通訳らの苦闘を追う。例えば入り組んだ仮定的な条件を含む文章は、それまで公文書で使われていた「候文」では表現しにくく、「〜すべし」という「べし文」に代わっていく。漢文も使われなくなる。それらは次代の日本語を生み出す過程でもあった。 誤訳のエピソード、「条約」という語の用法の変遷や、当初共通語として使われていたオランダ語がフランス語にとって代わっていく経緯にも触れている。 ◇ 岩波書店・1680円
〒606-8161 京都市左京区一乗寺木ノ本町15番地 TEL:075-723-0111 FAX:075-723-0095 E-Mail: iihon-ippai@nakanishiya.co.jp 会社案内 お問い合せ・目録ご請求 教科書採用献本申込み 書店様用書籍注文フォーム ※リンクについて 当サイト、各コンテンツへのリンク許のお問い合わせは不要です。ご自由にどうぞ。 ※RSS配信について 柿木重宜 著 A5判・184頁 税込定価 2940円 ISBN978-4-7795-0779-3 2013年7月 この本をオンラインで購入するにはここをクリック 近代国語の誕生を支えた藤岡の思想に迫る。 忘れられた言語学者、藤岡勝二。 言文一致や仮名遣い、ローマ字化など、 藤岡がどのような言語思想を有し、近代国語の成立に関わったのか、 新村出や金田一京助など当時の若き言語学徒た
「無理題」に遊ぶ 授業をやっててここはおかしいな、あるいは大学入試古文問題を見て、これは変だなといったことを「無理題」と名付け、それを探ってやろうと思いました。 「岩波文庫」の表記については、昨日書きました。今日は、同じ『山月記』を収 録している「新潮文庫」について書きます。 新潮文庫 『李陵・山月記』 中島敦 平成四十四年九月二十日発行。 まず、驚くでしょう。「平成四十四年」の発行なんて。紙幣の福耳を手に入れた ような思いでしょうか。勿論、そのミスでこの文庫本が高い値段になるはずはあ りませんが。 昨日と同じ文章を比較します。 「岩波文庫」 叢の中からは、しばらく返辞が無かった。しのび泣きかと思われる微(かす) かな声が時々洩れるばかりである。 「新潮文庫」 叢の中からは、暫(しばら)く返辞が無かった。しのび泣きかと思われる微(か す)かな声が時々洩(も)れるばかりである。 この二つを比
今回は「日本が漢字を廃止する時は来るのか」というスレッドから。 外国人が日本語を学ぶ際、最難関の1つとされる漢字。 現在の常用漢字表は2136字/4388音訓からなるそうです。 GHQは、漢字の多さが日本人の識字率を下げ、民主化を遅らせると考え、 日本語をローマ字表記に変えようとする計画があったのですが、 日本人の識字率の高さを調査の結果で知り、断念したそうです。 日本でも過去には西周や福沢諭吉などが漢字廃止論を展開し、 志賀直哉が戦後に公用語をフランス語にしてみればと、 口にしたこともあったそうです。 この件に対する外国人の意見をごらんください。 翻訳元 ■ 俺はそうなってほしくない。 全文ヒラガナのテキストを読むのって悪夢だぞ。 +59 ■ フリガナみたいにフリカンジが使われたら面白いのにね。 +6 ■ 友達の母ちゃんは俺がカンジを読めないと思ってるから、 全部ヒラガナのメッセージくれ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く