本日紹介させていただきますのは武田知弘著の『ヒトラーの経済政策』(祥伝社新書)です。 ナチスドイツと言えばユダヤ人虐殺や第二次世界大戦を引き起こし、悪の代名詞になっていますが、本著はなぜナチスがドイツで政権を担うことが出来たのか、そして、国民はなぜあそこまで熱狂したのかの理由が書かれています。 そこには、第一次世界大戦の敗戦による莫大な賠償金による不況をナチスドイツが持ち直したことに起因します。 また、金融政策だけではなく、今もドイツで使われている政策や日本が今取り組んでいる公務員の天下りの禁止などを既に施行していたりしていましたという事実には驚きです。 ナチスドイツが悪者だから学ぶものはないとは思わずに、ぜひ一度手にとって欲しい一冊です。ドイツ人が今までで一番良い時代はいつだったのかの理由にナチスが戦争を始める前までの時代をあげている理由がわかります。
こんにちは。 新書ガールズです 本日ご紹介するのは先月26日発売の新刊、 島田裕巳著『平成宗教20年史』(幻冬舎新書)です。 内容は、ここ20年程オウムやさまざまな新宗教、そしてスピリチュアル・ブームに沸いた現代日本の宗教観を解き明かすといったものです。 平成元年、週刊誌が坂本弁護士事件を報道して糾弾を開始し、オウム真理教はにわかに注目を集めました。 その後オウムは一連の騒動を起こし、一方その間にもさまざまな新興宗教の台頭など、宗教は社会の重大な関心事となりました。 また、政治と宗教の関係にも言及しており、多方面から現代日本人の宗教観をあぶりだす1冊となっております。 本書と同時に発売された『平成経済20年史』、『平成政治20年史』もおすすめです 年末に、宗教・経済・政治の3つの観点から平成の20年間をふりかえってみてはいかがでしょうか?
こんにちは。 新書ガールズです 先日の風で木の葉もだいぶ落ちてしまい、本格的に冬の風景になってしまいましたね・・・ 今年もあと少し。 年内のブログ更新もあと数回となりますが、はりきっていきたいと思います さて、本日ご紹介するのは先月25日発売の 飯田道子著『ナチスと映画』(中公新書) です。 内容は、ナチ時代の映画と戦後映画での彼らのイメージの変遷を描き、「悪」の変容と、歴史と「記憶」の関係を探るといったものです。 第二次世界大戦で数千人もの人々を死に追いやったヒトラーとナチス。 彼らは新興メディアだった映画をプロパガンダの最大の武器として活用しました。 一方で戦後、世界の映画産業はわかりやすい「悪」の象徴として、ヒトラーとナチスを描き続けます。 しかし、時代とともに彼らの「評価」も変わっていきました。 本書では、新しいメディア・映画の誕生から1970年代まで、一つの象徴としてのナチスを手
著者の略歴−1936年,神奈川県生まれ。東京大学大学院修士課程修了。東京大学教育学部教授,同学部長を経て,現在,東京大学名誉教授。専攻,教育社会学.著書に,『試験の社会史』『日本の高等教育システム』(いずれも東京大学出版会),『教育と近代化』『大学改革のゆくえ』(いずれも玉川大学出版部)ほか多数. 1992年に新潮社から上梓されたが、絶版になっていたらしく、平凡社から再販された幸運な本である。 本書からは色々と教えられるところがあり、良書だと思うので、再販は大歓迎である。 しかし、読んだはずにもかかわらず、内容は完全に忘れ去っている。 すでに新潮社版を持っていながら、また平凡社版を買ってしまったという愚かさである。 「学歴の社会史」という題名であるが、むしろ副題の<教育と日本の近代>のほうが適切だと思うほど、明治期の教育制度を克明にあらっている。 教育を必要としたのは、何よりも武
こんにちは。 新書ガールズです 本日ご紹介するのは今月17日発売の新刊、 小林泰三著『日本の国宝、最初はこんな色だった』(光文社新書) です。 内容は、現在では色褪せてしまっている国宝の絵巻や屏風絵を、学術的な根拠にもとづきながら当初の色彩に復元し、作者の気持ちやその時代を読み解くというものです。 さらに、デジタル技術で実物大のレプリカ作品を作り、ガラス越しでなく身近に作品と接する試みもなされています。 実はカラフルだった大仏殿、ロウソクの下で蠢く地獄絵図・・・。 最新の技術によって、屏風やふすま絵など日常生活に美術を取り入れていた往時の人びとの目線を体感することができます。 本書は「地獄草子」「平治物語絵巻」、そして狩野永徳「桧図屏風」などの国宝作品を題材に、私たちの美術観・時代認識に修正を迫る意欲作となっております
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