生徒同士のトラブルを理由に突然、自主退学を勧告したのは違法として、鹿児島市のラ・サール中学校に在学していた男子生徒(14)=福岡市=が16日、同校を運営する学校法人ラ・サール学園に、330万円の損害賠償を求める訴えを福岡地裁に起こした。 訴えによると、元生徒は1年生だった昨年10−11月に5回にわたり、同級生2人とともに、教室で別の同級生の体を床に押さえ付け、下半身を足でくすぐった。学校側は「行為を受けた生徒は嫌がっている」などとして、11月13日付で自主退学勧告処分とし、翌月に退学を余儀なくされた。 元生徒側は「軽微な問題なのに、学校側は十分な指導をしないまま、一方的に処分し、憲法が保障する学習の権利や義務教育を受ける権利を侵害した」と主張。現在は、福岡市内の中学校に通っているという。