少年院の処遇について検討する「少年矯正を考える有識者会議」の初会合が26日、東京都内で開かれた。昨年、広島少年院で起きた収容少年への暴行・虐待事件を受け、少年院の運営透明化や少年院法改正の必要性などについて約1年かけて議論する。 会議では加藤公一副法相が千葉景子法相のあいさつを代読。「事件の背景には、少年院が社会に閉鎖的になりやすいことがある。施設運営の透明性を高めて可能な限り社会とのつながりを強めることが重要」と述べた。 委員は漫画「家栽の人」原作者でルポライターの毛利甚八さんや学者、弁護士、医師ら11人。「職員の育成が必要」「社会変化とともに少年も変わりつつあり、教育体制を見直すべきだ」などの意見が出された。