2012年12月24日月曜日 ワクチンへのチメロサール使用に関する国際動向 確からしい根拠のなかった自閉症原因説を恐れて米国政府が「予防原則」を選択して実行したチメロサールのワクチンからの排除が、その後で疑いが晴れたにもかかわらず、国際的な世論を動かす推進力に発展し、結果として途上国へのワクチンの供給の阻害要因となり、そこで暮らす子どもたちを死に追いやることにつながるかもしれません。 自閉症ワクチン原因説に関連した話題が続いていますが、今回はチメロサールを巡る世界の主だっだ動きを振り返りつつ、今月12月17日の米国小児科学会による新たな発表をご紹介したいと思います。 まずはじめに今年6月の医学誌Lancetの記事から。 ■Thiomersal vaccines debate continues ahead of UN meeting : The Lancet 日本語の要約がこちらの