聖マリアンナ医科大学病院(川崎市)の医師による精神保健指定医の資格不正取得問題をめぐり、川崎市は16日、不正取得を理由に資格を取り消される指定医11人のうち4人が、患者を強制的に入院させられる「措置入院」の判定に関わっていたと発表した。 措置入院は指定医が判定し、都道府県知事や政令指定市長の権限で本人の同意が無くても患者を入院させることができる。川崎市によると、指定医4人が判定に関わり、措置入院した患者は、2014年度までの5年間で4人。現在も入院中の患者はいない。市は「重大な人権に関わる問題」として、指定医の資格を持つ市職員による独自の検証を行うという。 この問題をめぐっては厚生労働省が、医師20人の資格を取り消す処分を決めている。病院によると、医師らは措置入院とは別に、家族などの同意を得て入院させる「医療保護入院」の判定に関わっていた。関係する患者は100人おり、病院は今後、判断が妥当