(1998/07/17) ご注意! これは1994年に書いたものです。これを加筆修正して「不登校を解く」(ミネルヴァ書房)に載せています。 門 眞一郎* * 京都市児童福祉センター 登校拒否の予後に関する正しい情報を得るために,本稿では,登校拒否の追跡調査報告24篇を再検討し,各報告の中に潜む問題点を7つ指摘した。それは,第1に対象ケースの違い(概念や状態像の違い,精神疾患ケースや脱落ケースのの扱いの違い),第2に治療機関や相談機関の違い,第3に受診/相談の時期の違い,第4に治療形態や治療内容の違いと,転帰評価のための比較データの欠如,第5に転帰評価の基準の違い,第6に追跡期間の違い,第7に調査方法の違いである。したがって,これまでの調査結果を単純に合算して登校拒否の転帰を論じることはできないということになる。 しかし,調査結果を再検討してみると,一般的傾向としては,追跡期間が長くなるほど
豊田市保見ケ丘一で二十五日夜、ごみをため込んだ「ごみ屋敷」と隣家を全焼した火災は、地域住民が住人の無職男性(76)に寄り添い、改善を促しているさなかに起きた。七月からは市の対策チームも参加し、「ようやく、ごみ屋敷解消の道筋が見え始めていたのに」。男性に関わってきた住民は無念さと憤りをにじませた。 火災から一夜明けた二十六日朝。「屋敷」で一人暮らしをしていた男性は、焼け落ちた自宅前にたたずんでいた。本紙の取材に「みんなが片付けてくれたところだったのに…」と肩を落とした。
生物の最大の特徴は多様性といえる。それぞれの個体によって、生理反応や、介入に対する反応も異なる。医学においても、各個人の予後、治療への反応は異なり、再現性は必ずしも認められない。しかしながら、医療行為を行うときには、その効果を予想して何かしらの判断をする必要がある。最良の治療方法を選択するためにあらゆる知識が動員される。従来の判断根拠は、生理学の知識と医療者の経験であった。医学の父と称される古代ギリシャのヒポクラテスの誓いのなかには、「書きものや講義その他あらゆる方法で私の持つ医術の知識をわが息子、わが師の息子、また医の規則にもとづき約束と誓いで結ばれている弟子どもに分かち与え、それ以外の誰にも与えない。」(小川鼎三訳)と記載されている。 しかし、その後の医学の科学的な発展のおかげで、知見、技術は莫大な量となった。各医療者がすべてを経験、把握し実践することはもはや不可能である。そこで、あら
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