東京五輪では、近年のオリンピックにないほどに「アスリートのメンタルヘルス」に注目が集まったのではないか。 その象徴的な存在が、アメリカ体操の「絶対女王」シモーネ・バイルズ選手の団体戦棄権表明だった。この棄権について、米国在住の精神科医・内田舞医師は「とても大きな意味がある」という。それはどういうことなのか。 メンタルヘルスのカミングアウトが続く東京五輪 今回の東京五輪で、大きな動きを見せているのが、選手たちの「メンタルヘルス」の問題だ。途中棄権やメンタルヘルスの問題を訴える選手が続出している。 英国男子競泳選手のアダム・ピーティ選手は、今回の東京五輪でも100メートル男子平泳ぎと混合4×100メートルメドレーリレーで金メダル、4×100メートル男子メドレーリレーで銀メダルという素晴らしい成績に輝いた。しかし、今後メンタルヘルスを理由に休養に入ることを宣言した。彼は自身のTwitterでこう