2012年03月31日 鬱治療においてのプラシーボ効果の証明 背景: プラシーボ効果とは、実際に効果のない薬や治療法でも患者が効果があると信じ込むことで、症状などに改善がみられることをいう。 要約: プラシーボ効果は体内の様々な変化に影響を与えると考えられている。この度、カリフォルニア大学ロサンジェルス校のAimee Hunter博士率いる研究チームによって、一度抗鬱剤を利用すると脳がその効果を覚え、その後は偽薬でも同様の効果を得られることが分かった。 彼らは89人の鬱患者の協力の下この研究を行った。まず被験者は抗鬱剤を与えられるグループと偽薬を与えられるグループに分けられ、またそれぞれが以前抗鬱剤を利用したことのあるグループと利用したことのないグループに分けられた。 それぞれの薬を与えられた被験者の、複雑な認知行動、個性の表現、意思決定、社会的行動など、鬱患者に欠けた部分を司ると考えられ