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ブックマーク / book.asahi.com (5)

  • 書評・最新書評 : 巨大なる空転―日本の精神科地域処遇はなぜ進まないのか [著]中澤正夫 - 佐倉統(東京大学教授) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    こんな無茶苦茶(むちゃくちゃ)な時代が、ほんの五〇年前にあったのだ。一九六九年、金沢での第六六回精神神経学会の異常な状況を、著者は克明に描写する。学術発表はすべてキャンセルとなり、四日間の全日程が評議員会と総会での議論に費やされた。医療制度や大学医学部のあり方に批判的な一派が、ヤジと怒号で議事の進行を妨害し、学会の理事たちを吊(つる)し上げたのである。 以後数十年間にわたって、日の精神医療は停滞した。関連学会の多くは混乱し、東京大学の病棟の一部は長期間占拠された。その結果、精神疾患患者を病院に隔離入院させるのではなく地域で支える「脱施設化」が、日では大きく遅れてしまった。精神科医である著者は、そう批判する。 造反側にも一分の理はあったかもしれない。しかし、日の「極左・急進派」は、しばしば教条主義的に机上の空論を弄(もてあそ)び、暴力的運動を肯定する。その典型的な事例のひとつだと、ぼく

    書評・最新書評 : 巨大なる空転―日本の精神科地域処遇はなぜ進まないのか [著]中澤正夫 - 佐倉統(東京大学教授) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    AFCP
    AFCP 2017/11/30
    この本、未読だったんだけど、読まないといけないかなと思った。目次 http://www.fubaisha.com/search.cgi?mode=close_up&isbn=1122-5 を見るだけでも興味深い。自分が医者になるより前で資料の年表が途切れてるけど。
  • asahi.com(朝日新聞社):数字と踊るエリ 娘の自閉症をこえて 矢幡洋さん - 著者に会いたい - BOOK

    数字と踊るエリ 娘の自閉症をこえて 矢幡洋さん[文]鈴木繁 [写真]石野明子[掲載]2010年5月8日矢幡洋(よう)さん=石野明子撮影著者:矢幡 洋  出版社:講談社 価格:¥ 1,680 ■父娘だから上れた長い坂道 臨床心理士の肩書を持つライターとして40冊の著書がある。その中には自閉症についてのも。けれど、小学校5年生になる一人娘が「中程度の自閉症」であることは、これまで触れてこなかった。 「父として『療育』の方に全精力を注いでいましたからね。やっと、これなら普通学級で卒業まで行けるだろうという確信が持て、娘の障害を客観的に見られるようになった」 も臨床心理士だが、小学校入学直前に児童精神科医に診せるまで2人は自閉症を考えなかったという。 「明るいし、記憶力もいい、関心に偏りはあるけれど、それはこの子の個性なんだと思い込もうとしていた。現実が見えてなかった」 しかし、そこからは違っ

  • 【レビュー・書評】発達障害は治りますか?/うつ病治療―現場の工夫より [著]神田橋條治ほか - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    発達障害は治りますか?/うつ病治療―現場の工夫より [著]神田橋條治ほか[掲載]2010年7月11日[評者]斎藤環(精神科医)■「日のフロイト」、臨床知の宝庫 神田橋條治はかつて「日のフロイト」とも称され、多くの精神科医や臨床心理士のファンを持つカリスマ精神科医である。その著書は臨床知の宝庫だが、カリスマだけに読者を選ぶ。依存心が強すぎる人にはお薦めしない。 精神分析から出発した神田橋が現在関心を寄せるのは「脳」だ。「機能が(脳の)構造を変える」という確信に基づき、彼は心のありようを身体の側から変えようとする。治療よりリハビリに近いこの発想から「発達障害は発達します」という至言がもたらされた。 心の病気を「脳の心身症であり、生活習慣病」とみなす神田橋は、薬物治療も積極的に用いる。患者のこだわりやとらわれを解きほぐす彼の言葉は、手品のように逆説的だ。うつ病と発達障害の関係や発達障害におけ

    AFCP
    AFCP 2010/07/16
    よい書評。"カリスマだけに読者を選ぶ。依存心が強すぎる人にはお薦めしない。""臨床家にも参考になる。"その通りだと思う。"プラシーボ(偽薬)効果を最上のものとする神田橋"そこまで言い切っていいのかとは思う。
  • asahi.com:先生が明日からできること。 [著]金子晴恵 - 暮らしのお役立ち - BOOK

  • asahi.com: 米の少女、自閉症のお友達に助言 日本自閉症協会が発刊 - 読書ナビ - BOOK

    米国の少女が、アスペルガー症候群や自閉症など発達障害の子どもへの助言をまとめた小冊子「こんなとき どうしたらいい?」の日語版を、日自閉症協会が発刊した。日常生活から災害時の対処まで、子どもの視点で書かれている。 著者はヘイリー・モーガン・マイルズさん(12)。母親がアスペルガー症候群の研究者で、幼い頃から同年代の当事者に接してきた。小冊子は9歳の時に書いた。 自閉症の人は、人間関係や日常生活などでの暗黙のルールが分かりづらい。自分の不安やイライラ、困っている原因が分からず、助けを求められずにいる人も多い。 冊子では、たとえば友達が怒っているように見えたら、「あなたはそんなことを言われて、いい気分がする?」と問いかける。「わたしたち子どもは、自分の機嫌が悪い時にほかの人の気持ちを傷つけることがある」と周りへの影響も気づかせる。税込み500円

    AFCP
    AFCP 2006/05/30
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